歯科衛生士の退職時に起きるトラブルとは?
歯科医院を退職するときにトラブルが起きると、辞めたいと思っていた歯科衛生士にとっては、とても困ることになってしまいます。
シカカラDH求人での3000人を超える歯科衛生士さんからの情報提供や、歯科医院のコンサルティングで得られた、退職時のトラブルについてまとめてみると、
例
- 退職させてくれない、認めてくれない
- 未払いの給与、賞与、残業代などを支払ってくれない
- 損害賠償を請求すると言われた
- 他の医院では働けないようにすると言われた
などがありました。
もちろん、普通はこのようなことにはなりません。ただ、全て実際にあった話です…
このようなトラブルに発展してしまうと、立場の弱い歯科衛生士は、精神的にとてもツラくなります。
そんなときは、ちゃんと専門家や国などが力になってくれますので、安心して頼りましょう。
無料で相談に乗ってくれる人もたくさんいます。
労働トラブルの専門家、行政機関に相談しよう
▼労働トラブルの専門家
▼行政機関
などに相談するとよいでしょう。
人材紹介会社
歯科系の人材紹介会社は、労働に関しての資格はありませんが、歯科における就職・転職のプロです。
転職のお手伝いを多く経験していると、退職時のトラブルの相談も多かったりします。
それらの経験から、アドバイスができる場合もあります。
相談料をとられることもありませんので、まずは気軽に相談してみてもよいでしょう。
なお、シカカラDH求人を運営する株式会社グローマスは、社内に雇用の専門国家資格である社会保険労務士が常駐しています。
また、歯科医院に特化したコンサルティングも行なっているので、歯科院長の考えもよく理解しています。
素人判断ではない専門家の意見や、院長側の心情も理解した上で、できるだけ円満に退職するためのアドバイスには定評があります。
歯科衛生士として、歯科医院を退職する際、トラブルにもなるかもしれない、と感じた時点で、ぜひご相談ください。
(社内に社会保険労務士や弁護士がいない人材紹介会社への相談は、間違っている場合もありますので、ご注意ください)
社会保険労務士
社会保険労務士とは、労働や雇用に関する専門家で、厚生労働省管轄の国家資格です。
社労士(しゃろうし)、と略されることが多いです。
合格率は10%未満で、かなりの難関資格です。
社会保険労務士は、労働のプロとして、企業や歯科医院の顧問となり、社会保険の加入、脱退手続きや雇用契約書、就業規則の作成、雇用問題の相談などを行なっています。
国家資格を持っているので、しっかりとしたアドバイスが得られるでしょう。
ただし、社会保険労務士の多くは、一般企業相手に仕事をしており、歯科業界をちゃんと知っている人は多くありません。
雇用関連の法律は、一般企業でも歯科医院でも変わらないので、だいたいはどの社会保険労務士に相談しても大丈夫ですが、『歯科特有の状況を踏まえたアドバイスが欲しい』という場合は、社会保険労務士がいるシカカラDH求人にお問い合わせください。
弁護士
弁護士は、法律全般のプロフェッショナルです。
もちろん、裁判ということになると、弁護士の出番です。(社会保険労務士では裁判の支援はできません)
弁護士は、すべての法律に関する資格なので、必ずしも労働関連に強いとは限りません。
できれば、労働問題に強い弁護士に相談するとよいでしょう。
誰が労働問題強いか分からなくても大丈夫です。弁護士に「労働問題に強い弁護士を紹介してほしい」と言うと、だいたい紹介してくれます。
シカカラDH求人でも、東京都で開業されている労働に強い弁護士の先生をご紹介したケースがあります。
法テラス
法テラスとは、国が運営している、無料の法律相談機関です。
いきなり弁護士に相談するのはちょっと、と思う方は、まずは法テラスで無料相談に行ってみてはどうでしょう。
法テラスの事務所は、全国で110か所あります。電話で相談することもできます。
◆法テラスホームページ(スマホ用)
https://www.houterasu.or.jp/index.html
◆法テラスホームページ(PC用)
http://www.houterasu.or.jp/index.html
<法テラス・サポートダイヤル>
「法テラスの専門オペレーターが、お問い合わせ内容に応じて、法制度や相談機関・団体等を紹介します。」と書かれています。
0570-078374(おなやみなし)
利用料は無料(0円)、通話料はかかります。
IP電話からは03-6745-5600
受付日時は、平日9:00~21:00 土曜9:00~17:00 日曜お休み
<お近くの法テラス(スマホ・PC兼用)>
http://www.houterasu.or.jp/chihoujimusho/index.html
総合労働相談コーナー
労働局や、労働基準監督署の中に、無料で労働トラブルの相談に乗ってくれる窓口があります。
厚生労働省の管轄で、利用は無料です。
こちらは、労働トラブル専門の無料相談機関となっています
東京都内では20か所あり、そのほとんどが、各地域の労働基準監督署の中です。
相談コーナーは全国にあり、電話相談も受け付けているので、周りに相談できる人がいない歯科衛生士にとっては頼りになる存在です。また、女性の相談員がいる相談コーナーもありますので、セクハラの相談などの場合は心強いでしょう。
(電話番号は、各相談コーナーごとに違います)
総合労働相談コーナー 所在地(スマホ・PC兼用)
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html
(監修: 永島社労士事務所 永島篤史先生)