退職/辞めたい

歯科医院の人間関係が辛くて辞めたい歯科衛生士さんへ

投稿日:2018年2月7日 更新日:

歯科衛生士で「人間関係が辛い」と感じている方必見!ケース別に対処法を解説topimage"

 

歯科衛生士のみなさんは、職場でこんな経験に悩んだことはありませんか?

「院長に患者さんの前で怒鳴られた」
「院長や先輩からパワハラやいじめのようなことを受けた」
「スタッフ間の人間関係が悪くて辛い」

などの理由で、お昼休憩時や帰宅途中に歯科衛生士の求人を泣く泣く検索したことがある。

ここでは、転職に悩める歯科衛生士さんから聞いた「歯科医院での人間関係の悩み」をご紹介しながら、対処法や解決方法をお伝えします。

歯科助手・歯科衛生士経験があり、シカカラDH求人でキャリアアドバイザーとして就職サポートをおこなっていた編集部 やぎの体験談を交えてご説明していきます!

歯科衛生士の「辞めたい理由」ランキング

歯科衛生士が今の職場を辞めたいと感じる理由は、

第1位 「出産・育児(29.3%)」
第2位「経営者との人間関係(29.0%)」
第3位「結婚(28.7%)」

2021年発表 日本歯科歯科衛生士会「歯科衛生士の勤務実態調査 報告書」より)

となっています。

結婚、出産、育児のような生活の変化により仕方がない退職とは別に、人間関係がランクインしています。
このことから、職場の人間関係に悩む歯科衛生士さんが多いことがわかりますね。

歯科衛生士が人間関係で辛いと感じる理由

歯科の医療従事者は、

  • ミスが許されない
  • 忙しい
  • 狭い人間関係
  • 患者さんに対して常に笑顔でいないといけない

など、ストレスフルな環境に置かれていることが多いです。

疲労や常に先生やスタッフ同士が顔を合わせている状況から、改めてお互いの考えを話したり、コミュニケーションをとることが少なくなり、心のすれ違いがおきて、人間関係が悪化してしまうことがあるようです。

本当にあった!シカカラDH求人が聞いた歯科医院での人間関係トラブル

歯科医院の人間関係が嫌で辞めたいと思っている人へimage1

ちなみに、編集部 やぎの体験談ですが、歯科助手のアルバイトをしていた時、院長から歯髄診断器を投げられたり、アルジネートを上手く練ることができず、アルジネート印象材を患者さんの前で投げられたことがありました。

院長はスタッフ全員に対してそのような対応をしていたので、その結果、スタッフ全員が辞めてしまうことに…。
できればこのような歯科医院には、出会いたくないですよね。

シカカラDH求人に登録をしている歯科衛生士さんからも『人間関係トラブルで辞めたい』と相談があったので、対処法とあわせてケース別にご紹介していきます。

院長からの歯科衛生士へのパワハラの対処法

  • バキュームの位置がよくなかったらしく、足を踏まれた
  • インフルエンザなのに、休むなと言われた
  • 担当していた患者さんが途中で来院しなくなり、院長に土下座を要求された
  • 診療中にやたら舌打ちされる
  • 「そんなこともできないのか!」と事あるごとに言われる
  • 下ネタを言われた
  • 本人が嫌がっているのに、必要以上にプライベートのことを聞かれる

このように、信じられないような辛い経験をしている歯科衛生士さんもたくさんいます。

悲しいけど、あるあるなんだよね…

明らかなパワハラやセクハラというものは、労働基準監督署に相談してみるのもよいでしょう。

労働基準監督署とは、労働者から職場環境の問題や相談を受け付ける厚生労働省の管轄機関です。

どうしても困ったときは、足を運んで相談してみるのも手段の1つです。

【注意!】パワハラと判断するのは難しいですが、毎日暴言などを言われていると、慣れてきて、気づかないうちに心が消耗しているかもしれません。

このような職場では、
「自分が悪いんじゃないか」
「自分が変われば、院長も変わるかもしれない」
などと、無理に自分を追いつめたり、追い込んだりする必要はありません

職場の仲間や両親、行政機関などを頼り、心がボロボロになる前に次の行動を起こしましょう。

パワハラやセクハラを経験してしまい「どこの歯科医院で働いても同じなんじゃ…」と思ってしまうこともあるかもしれませんが、そんなことはありません!良い職場はたくさんあります。
また、転職することに対して、罪悪感をいだく必要もありません。

「本来のあなたらしく働ける職場」を見つけにいきましょう。

職場の実情も詳しくご説明いたします。
【完全無料】キャリアアドバイザーへの相談はこちら >

一方、明らかに院長側に問題があるケースもありますが、自分に問題があることで院長先生から強くあたられるケースもあります。

業務中のミスで注意された時その時どうしたらよかったのか、先輩に相談してみたり、機嫌が良いときをみて院長に『どこが良くなかったのか』を聞いて、自分の行動を見直してみましょう。

まともな院長であれば、怒られたことを受け止めて行動を見直し、改善しようと努力する歯科衛生士の姿を見て、さらに怒りが増すことはないでしょう。

むしろ、一生懸命な姿勢を評価されることもあります。

お局さんからのいじめなどの対処法

  • 「何度言ったと思っているの!」と言われ、教えてくれない
  • 話しかけても、冷たい対応をされる
  • やりたくない仕事を押し付けられる(掃除・石膏トラップなど比較的汚れてしまうもの)
  • 自分のミスを押しつけられる
  • クレーム対応をさせられる

同じ時間を過ごすスタッフや先輩から嫌がらせを受けるのは、とても辛いですよね。

オススメの対処法

・心を無にして、相手にしない
・相手を認めてあげる

意地悪には反応しないことが一番です。心を無にして、自分の仕事に集中しましょう。

また、あなたに原因がないのにも関わらず意地悪をしてくる場合は、あなたに劣等感をいだいている可能性があります。

その場合、「自分があなたより劣っているのではないか」という心配や不安が高圧的な態度の原因になっているため、相手を認める言動をとるようにして安心してもらえれば、問題が解決するかもしれません。

「経験豊富な〇〇さんに意見をいただきたいのですが..」
「勉強になります。〇〇さんがいなかったら自分じゃ手に負えませんでした。」

など相手を認める姿勢をみせると効果的です。

しかし、意地悪を受けた側は、「なんでそんな酷いことをされなきゃいけないの」や「私の何がいけなかったのか」と怒りや悲しみなど、後ろ向きな気持ちに支配されてしまうことがあると思います。

結局こっちが我慢しないといけないみたいで、おかしくない?
もちろん、それはもっともな意見です。
でも、あなたの大切な1分1秒をそんなマイナスの気持ちで過ごすのはもったいないので、考え方を変えてみましょう。

何か事が起こった時には、客観的に振り返ってみて、

「ここから学べることはなんだろう」
「この人を攻略したら、私のコミュニケーション能力最強になるかも」

と自分にプラスになるように考えると、暗い気持ちから抜け出し、気にせずに過ごせるようになります。

これはあくまで、気に病まずに過ごすようにするための方法であり、無理につらい職場で働き続ける必要はありません。

場所が変われば人も変わります。
職場の人間関係に見切りをつけて新たな職場で働くこともひとつの手段です。

あなたの心を何よりも優先してくださいね。
すぐに辞められない場合は、ここで紹介した考え方を参考に自分を守りつつ、転職活動をするのがいいのかもね。

患者さんとのトラブルの対処法

  • 院長に怒られてから、患者さんからの信用もなくなってしまい担当を変えてほしいと言われる
  • クレームを受けた
  • 仕事帰りに待ち伏せさせられる

患者さんから担当変更を希望されたことはもう仕方のないことなので、次は同じミスで怒られないようにすることが大切です。

可能であれば休憩時間や仕事が終わった後などを利用して、先生が自分に求めていることは何かを聞いてみましょう。

そうすると院長の考えが理解できるので、どうすれば求められているレベルまでスキルを磨くことができるかがわかります。

クレームは、スケーリングの知覚過敏や治療後の痛みなど、事前説明や、患者さんの要望をヒアリングできていないときに、起こりがちです。
患者さんも歯科医院に不安を抱えて来院されているわけだし…

事前に懸念点の説明や、患者さんの不安や疑問をヒアリングしておくのが大切なのね。

また、編集部 やぎが友人から聞いた話ですが、患者さんに仕事帰りに待ち伏せをされて、一緒に帰ろうと言われたことがあるようです。
仕事が終わってからのお付き合いは、少し恐怖を覚えますよね。

患者さんの接し方にもよりますが、不安なときは、警察へ相談をしたり、院長に相談をして帰宅時間を変えてもらうなど対策をしたほうがよいでしょう。

経験豊富な先輩に聞く!人間関係の悩みの対処法

歯科医院の人間関係が嫌で辞めたいと思っている人へimage2

歯科衛生士として長く活躍している方は、人間関係に悩んだとき、どのような対応をしたのでしょうか?

今までに歯科衛生士インタビューでお伺いした、人間関係の悩みや対処法について一部ご紹介します。ぜひ参考にしてみてください!

「スタッフとうまくいかない」「先生と上手くいかない」という嫌なことばかりを見ていたら、嫌なことはどんどん悪い方向に拡大していきます。

だから、嫌なところに目を向けるのではなく、患者さんといい関係を築いたり、仕事の技術を向上するほうに意識を向けます。自分が変われば相手も変わってくれます。

もしそれでもダメなら、少し成長した自分で職場を変えれば、また違う世界が見えてくるのではないでしょうか。

人の感情に巻き込まれて自分の機嫌が悪くなると、また嫌な状況が起こるというくり返しです。
嫌な気持ちになる自分も受け止めて、その場から離れるようにする。

歯科衛生士のやる気スイッチの見つけ方/郡司 友香さんのインタビューより抜粋

自分が話している時に「なぜ相手にイライラされるのか、なぜ伝わらないのか」と原因を考えて、色々とアプローチの仕方を変えたり、試行錯誤してみて良かった事をやっています。
悩むのではなく、原因を振り返ってみてやり方を変えてみる事が大事だと思います。

歯科衛生士インタビュー/フリーランス 渡邊 喜怒香さんのインタビューより抜粋

まとめ

歯科医院の人間関係が嫌で辞めたいと思っている人へimage3

『人間関係で辛い環境に慣れてきた』『心にシャッターをしているから大丈夫』と思える時もあると思いますが、慣れてきている気がしているだけで無意識でも心に傷を負っていることがあります。

そんなとき「自分には価値がない」と思うことだけはしてほしくないと思います。
他人の悪口で自分の人生の時間を無駄にするのはもったいないです。
悪口を言った相手はそんなことは忘れておいしく食事をしているかもしれないのに。

歯科医院の人間関係では、自分で改善できることと改善できないことがあります
パワハラや明らかに意地悪な行為を受けている場合は、新しい職場を探すことをおすすめします。
次の就職先で、同じ悩みを抱えないように、転職する際には、見学や面接のときに働いている人をよく観察しましょう。

取材・文/シカカラ編集部 やぎ

シカカラDH求人では、キャリアアドバイザーがお悩みやご希望をお聞きし、あなたにピッタリの求人をご提案いたします!

「辞めたいけど転職が不安」
「忙しくて転職活動する暇がない」
という方も、お気軽にご相談ください!

☆サポート完全無料☆ご相談はこちらから>>

\月給29万円~・18時まで・社保/

限定!非公開求人はこちら

あなたの希望にピッタリの求人が見つかる(無料)

-退職/辞めたい

© 2024 シカカラDH+プラス|歯科衛生士のためのメディア【公式】 Powered by AFFINGER5