歯科衛生士の資格

歯科衛生士のキャリアアップ、スキルアップの方法とは

投稿日:2015年6月26日 更新日:

歯科衛生士のキャリアの歩み方

 

転職活動では「キャリア」という言葉をよく耳にすると思います。

「キャリア」とは、あなたが仕事で積み重ねてきた経験のことを言います。

「キャリアアップ」とは、その経験と技術や能力をさらに向上させ身に付けていくことです。

歯科衛生士が目指すキャリアアップのかたち

歯科衛生士にもさまざまなキャリアアップの方向があります。

しかし、歯科衛生士のほとんどが女性のため、出産や育児でライフステージの変化が大きく、キャリアを積む前に退職してしまう方も多いと思います。

歯科衛生士は国家資格なので、一度退職したとしても、キャリアとして活かさないのはもったいないですよね。

「キャリアアップ」というと、働き続けて役職についたり、昇格していくイメージがあるかもしれませんが、それだけではありません。

実際の歯科衛生士の就業状況から、どのようなキャリアの歩み方があるのかまで、いくつか紹介していきます。

歯科衛生士のキャリアの状況について

平成28年、厚生労働省が発表した「衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、歯科衛生士の就業場所は

  • 歯科診療所…90.6%(112,211人)
  • 歯科診療所以外(病院・介護施設など)…9.4%(11,620人)

でした。

また平成27年に日本歯科衛生士会の「歯科衛生士の勤務実態 報告書」によると、歯科衛生士として働いていない人の理由は「出産・育児(20.8%)」が上位でしたが、下図の通り再就職を考えている人は大半です。

<参考>

歯科衛生士のキャリアの歩み方_202203

歯科衛生士はほとんどが女性なので、結婚や出産など私生活の変化が起こりやすいです。

将来を見据えていることが、仕事(資格取得など)なのかプライベート(結婚出産 など)なのかは人それぞれですが、20代のうちは常勤で働き、歯科衛生士として基礎を学び経験を積んでいる人が多いです。

歯科衛生士のキャリアでステップアップするには?

頑張って試験に合格し取得した国家資格なので、 資格と経験を活かして歩む道や選択肢はたくさんあります。

ここではキャリアの活かし方や歩み方についていくつか紹介していきます。

現場で役職につく

役職とは「リーダー」「マネージャー」「主任」など歯科医院によって呼び名は違いますが、歯科衛生士たちの責任者です。

通常業務だけでなく、問題対処や状況判断もしなければいけないので歯科衛生士のキャリアが必要です。

資格取得でスキルアップ

歯科衛生士の認定資格一覧」の通り、歯科衛生士が取得できる資格は様々あります。

日本歯周病学会認定歯科衛生士」や「インプラント専門歯科衛生士は難易度が高い資格です。

しかし、近年患者の意識が高まっている分野なので、知識を深めることは歯科衛生士として業務の幅を広げることが期待できます。

他にも、高齢化によって進む在宅治療や障害者・小児など各分野のスペシャリストになることは今以上に活躍の場が広がります

ダブルライセンスで仕事領域を広げる

ダブルライセンスとは歯科衛生士以外の資格を取得することです。

ケアマネージャー(介護支援専門員)は、歯科衛生士の実務経験5年以上で受験資格が得られるため、取得する人も多くいます。

ケアプラン作成や家族の相談など介護関係の業務に携われるので、歯科と介護の領域で活躍することができます。

歯科衛生士養成学校の教員

現場で身に付けた技術と知識を活かして、歯科衛生士を目指す学生の育成・指導に力を入れることができます。

学生への指導力が必要となり、また歯科現場とは求められることも違うので新たなスキルアップも目指さなくてはいけません。

一般企業で働く

歯科医療器具や歯科商品などを取り扱っている企業が歯科衛生士を募集していることがあります。

求人は少なく主に営業職なので仕事の大変さはありますが、歯科衛生士(有資格者)だから出来る歯科知識の活用が期待されています。

保健所・保健センターで働く

乳児から高齢の方まで市民の歯科指導、歯科予防相談などを行います。

歯科衛生士の観点からお口の健康をサポートし、市民とふれあいながら仕事ができるので社会貢献にも繋がりやりがいを感じることができます。

フリーランスとして働く

フリーランスとは、業務委託契約(雇用関係を結ばず契約に従って業務を請け負うこと)によって個人の能力と技術を提供する働き方です。

仕事内容は幅広く、歯科衛生士の経験を活かした現場スタッフへの教育・講演会・コンサルタントなど、高いキャリアを積むことができればスキル1つでどこでも活躍することができます。

※歯科衛生士業務は除きます。

医療を必要とするへき地へ派遣

労働者派遣法により歯科衛生士は派遣を禁止とされていますが、厚生労働省が指定する離島や山村などに限り歯科衛生士として活躍することができます。

人口減少により医療不足が深刻化しているため、歯科医師と一緒に歯科衛生士業務に専念できます。

戦力要員として働く

人手不足になる時間帯や曜日だけ、アルバイトとして働くこともできます。

キャリアがあれば教育指導を受ける必要もほぼないので、戦力として自分のスキルを十分に発揮することができます。

まとめ

このようにキャリアがあれば活躍できる場を広げることができます。

「国家資格」なので、一度歯科衛生士の仕事を離れることがあっても、資格がなくなることはありません。
スキルと技術を身に付けていれば年齢に関係なく現場復帰することも可能です。

一生活かせる資格なので、上手にキャリア形成をしていき、自分で活躍できる場を見つけて可能性を広げてください。


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