
最近、フリーランスの歯科衛生士が増えてきましたね。
フリーランス歯科衛生士が月に数回、指導しにきてくれる歯科医院もあるのではないでしょうか。
ここでは、歯科衛生士の新しい働き方【フリーランス歯科衛生士】としてのキャリアについて、仕事内容やなり方、メリットとデメリットなどを詳しくご紹介していきます。
「歯科衛生士も副業できるの?」
「歯科衛生士の資格を活かして、もっと自由にお金を稼ぐにはどうしたらいいんだろう」
とお考えの方は、働き方や必要なスキルも紹介するので参考にしてみてください。
目次
フリーランス歯科衛生士とは?
フリーランスとは、特定の企業や団体などと雇用形態がなく、独立して仕事を請け負う人のことを指します。
歯科衛生士の場合は、歯科衛生士免許をもっている方であれば、だれでもフリーランスとして働くことは可能です。
何ヶ所の医院をかけもちしている、非常勤の歯科衛生士との明確な線引きはありません。
そのため、副業が可能な歯科医院でダブルワークをしている歯科衛生士も広い意味でフリーランスと言えそうです。
フリーランスの仕事内容
では、具体的に、フリーランス歯科衛生士とは、どのような業務をおこなっているのかご説明いたします。
スタッフ教育(技術や接遇など)
契約している歯科医院に行き、医院の希望の沿ってプログラムを作成し実習やセミナーをおこないます。
内容は、スケーリングやSPR、シャープニングなどの技術指導から、患者コミュニケーション、接遇など、さまざまです。
歯科医院の組織体制構築、経営サポート(コンサルティング業務)
経営や組織体制の構築と聞くと、難しいイメージを想像しますが、簡単にいうと、歯科医院の院長やスタッフが抱えている悩みを解決したり、サポートする業務です。
たとえば、スタッフの定着率がよくない場合は、スタッフから意見を聞いて、「給与が低い」「人間関係が良くない」など問題点をあらい出し、院長に改善策を提案したり、スタッフにセミナーを開いたりすることもコンサルティングの仕事のひとつと考えられます。
現状、コンサルティングまでおこなえるフリーランス歯科衛生士は少ないため、歯科医院からとても重宝されるでしょう。
セミナー講師
歯科衛生士向けに、基礎知識、最新の治療法、コミュニケーションについてなど、セミナーを歯科メーカーのセミナーに招かれることもあれば、個人で勉強会グループをつくり、セミナーを開いている人もいます。
また、一般企業へ出向き、歯周病や虫歯について啓蒙活動する歯科衛生士もいます。
歯科衛生士業務
今までの経験や高いスキルなどを活かし活躍している人もいます。
インプラント専門資格や歯周病認定資格を取得している人や、デンタルエステ、予防歯科など、なにかしらの業務に特化している人が、歯科医院と契約を結び専門性の高い業務をおこなうことが多いようです。
執筆活動
書籍や雑誌のコラム、webサイトの記事投稿など、執筆活動をおこなっている歯科衛生士もいます。
内容も、スケーリングやTBI、患者さんとのコミュニケーションなど業務内容に関するものから、ライフスタイルや働き方など、幅広く情報を発信しています。
ある程度、有名になると出版社からオファーがきたり、自ら本を自費出版する人も。
フリーランス歯科衛生士になるメリット

歯科医院で院長に雇用されていた時と違い、フリーランス歯科衛生士に転身すると、環境に大きな変化がありますよね。
では、フリーランス歯科衛生士になるメリットはなんでしょうか。
働く場所が自由や時間が自由
なによりフリーランスは自由度が高く、自分の都合に合わせて時間や曜日を決めることができます。
そのため、通勤ラッシュに巻き込まれることもないですし、旅行やコンサートなど、行きたいときにいけるのが最大のメリットでしょう。
人間関係に悩まない
歯科医院で働いていると大なり小なり人間関係に悩みはあると思います。
フリーランスになると、苦手な先生や先輩と毎日顔を合わせることが少ないため、煩わしい人間関係に悩むことが少なく、業務に集中することができます。
自分で収入を増やせる
頑張れば頑張るだけ、収入を増やすことができます。
フリーランスは収入が不安定になりやすいですが、ある程度の人脈と知名度があれば、歯科医院で働いている時より収入を増やすことができるでしょう。
また、固定給とは違い自分の頑張りが収入に直結するため、モチベーションも高く維持することができます。
フリーランス歯科衛生士になるデメリット
フリーランス歯科衛生士になると、自由に仕事ができ、人間関係に対するストレスが軽減されるようなメリットもありますが、反面、デメリットもあります。
代表的なものを紹介していきます。
収入が不安定
はじめのうちは収入が安定しないため、非常勤と掛け持ちをして働き始める人が多いようです。
歯科医院で勤務している時に、「患者さんにファンになってもらうことが必要」と言われたことがある人もいるのではないでしょうか。
フリーランス歯科衛生士は、患者さんだけでなく、働いているスタッフや院長にもファンになってもらうことが必要です。
ファンが増えていけば、歯科医院で勤務していたころに比べて、収入のUPが期待できます。
すべて自分でやらなければいけない
スケジュール管理だったり、セミナーを行う場合の資料作りや会場の予約、確定申告など、すべて自分でやる必要があります。
そのため、PCスキルや経理分野など、歯科以外のことも学ぶ必要があるため、相当な努力が必要になるでしょう。
必要なスキル・向いている人

フリーランスになってみたみたものの、スキルが足りなかったり、自分に合わず、歯科医院勤めに戻る人も少なくないようです。
では、どんな人がフリーランス歯科衛生士に向いているのでしょうか。
歯科衛生士の仕事がすごく好き
フリーランスは働く時間が自由に決められるため、プライベートと仕事の境目を失いがちです。
また最新の歯科の知識を学ばないといけないため、常に歯科の情報に触れていないといけません。
そのため、『歯科衛生士の仕事が好きで、新しい知識を学ぶことが楽しい』と思える人が向いているでしょう。
コミュニケーション能力が高い
フリーランスになると、与えられた仕事をこなすだけではなく、自ら営業をして仕事をとってくる必要があります。
そのため、交流会や学会のセミナーなどに参加し、自己アピールをするのが得意な人や、人間関係を結んでいくのが得意な人ほど向いていると考えられます。
スキル・知識に自信がある
スキルや知識に自信がないと、そもそもフリーランスになろうと思わないでしょうが、フリーランスは、報酬の金額の交渉も自分でおこなう必要があります。
自らの仕事に自信がないと、報酬額を低くしてしまい、フリーランスとして生計を立てていくのが、辛くなってしまうでしょう。
フリーランス歯科衛生士のなり方・きっかけ
①セミナーや学会などでフリーランス歯科衛生士との接点をもっていて影響を受ける場合
②知り合いの院長から、院内セミナーをお願いされたりすることがきっかけの場合
上記のようなきっかけでフリーランスの道に進む人が多いようです。
またフリーランス歯科衛生士が集まり、企業をして、仕事を分担している人もいます。
フリーランス歯科衛生士として働いていくにあたって、一番重要なのは「人脈」です。
「人脈」がなければ仕事も紹介してもらえないので、お金を稼ぐことが難しいです。
そのため、フリーランスになるための重要な要素は「人脈」と考えられるのではないでしょうか。
また、紹介された仕事を完遂できる高い技術がないと、フリーランスとしての仕事が成り立ちません。
フリーランス歯科衛生士になろうと思うのであれば、セミナーや勉強会などに積極的に参加し、「人脈」を作り、普段の業務では、高い技術を身につけていけるように努力しなければなりません。
まとめ
フリーランス歯科衛生士として活躍されている方は、みなさん能力が高い方が多く、臨床のほかに、セミナーや勉強会の講師として全国をまわっている方も少なくありません。
働き方にとらわれず活躍する、フリーランス歯科衛生士は魅力的な仕事ですね!
シカカラDH求人では、お仕事のご紹介だけでなく、キャリア形成も一緒に考えていきます!
お話を聞いていく中で、あなたが気づいていなかった、隠れた希望に気づく場合もあります。
「転職したほうがいいのかな?自分が希望する働き方ができるのかな?」
というお悩みも、ぜひ一度ご相談ください!