転職活動に必要になる応募書類として「履歴書」と「職務経歴書」があります。
しかしいざ作成しようと思っても、
「どうやって書けば良いの?」「何かポイントやルールはあるの?」
と不安になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、履歴書、職務経歴書をテンプレートに沿って書き方について徹底解説します!
歯科医師の履歴書の書き方について
まずは履歴書についてです。履歴書はあなたの第一印象を左右する大事な書類です。
ポイントを押さえて改めてしっかりと作成しましょう。
①日付をしっかり記入しよう
日付欄は意外と書き忘れが多い箇所になります。
日付は「提出日」を記載することが一般的です。
面接当日に履歴書を持参する際は「面接日」を記入しましょう。
また、人によっては事前に郵送する場合もあると思います。
その際は「投函日」を記入しましょう。
②写真のとり方・貼り方について
写真を撮る際の注意点です。
シャツなどのボタンは開けすぎず、きっちりと着用しましょう。
清潔な印象を相手に与えることができますよ!
女性の場合はナチュラルメイクを心がけ、長い髪は結んで前髪は目にかからないようにしましょう。
アクセサリーは、外したほうが好印象です。
また男性の茶髪や長髪もあまり印象が良くないので控えた方が良いでしょう。
写真は枠に合わせて、のりでしっかりと貼りましょう。
セロハンテープの使用はNGです。
途中で剥がれてしまうこともあるので、裏面に名前を書いておいた方が安心です。
③捺印について
印マークがある場合には印鑑を押します。上手に押せない場合も多いので、事前に何度か練習してから押すようにしましょう。
一番初めに履歴書に捺印を済ませておくと、もし上手く押せなかった際に、履歴書を書き直さなくてもいいので安心です。
④年の表記は揃えよう
学歴や職歴、資格の取得日など、履歴書に年を記載する箇所は多いです。
年の表記の仕方は西暦なのか和暦なのか統一して書くようにしましょう。
⑤基本情報欄の記入ポイント
住所は省略せずに都道府県から記載しましょう。マンション・アパート名も記入。
メールアドレスについても、携帯のアドレスや私的なアカウントの記載は避けましょう。
⑥学歴は省略せずに記入しよう
同上や同校などといった省略はNGです。
またノノ字点も使用は控えましょう。
高校の記載方法についても『高等学校』など正式名称を記載しましょう。
また普通科や英語科など所属している科がある場合もしっかりと記載しましょう。
中学校以前の学歴については省略してしまっても平気です。浪人や留年している場合は記入の必要はありません。
⑦志望動機は明確に書こう
面接で最も聞かれることの多い大切な項目になります。
まずは実際に応募をする医院が求めている人材や医院の特徴などをしっかりと研究した方がいいでしょう。
そのうえで「どうして働きたいのか」、「どこが良いと思ったのか」
など、想いがしっかりと伝わるような文章を作成してみてください。
どうしても働きたいという熱意が伝わるよう、余白はあまり残さないように思いを綴りましょう。
⑧本人希望欄も空欄はやめよう
必要に応じて、希望する勤務形態や勤務日などを記載しましょう。
特に何も記載することがない場合でも、「特になし」ではなく、「貴院の規定に従います。」と記入したほうがベターです。
間違えた!修正や訂正はどうする?
修正液やテープでの訂正はNGです。
二重線での訂正もやめましょう。
たとえ小さな間違いであっても、面倒がらずに再度作り直したほうがいいでしょう。
本番で書きはじめるよりは、事前に見本を作成してみる、鉛筆で下書きする、などをしておくと間違えが少なくなります。
歯科医師の職務経歴書の書き方について
次は、職務経歴書の書き方をご説明します。履歴書とセットで提出を求められることが多い書類になります。
履歴書と職務経歴書の役割の違いについて聞かれると、明言出来ない方も多いのではないでしょうか。
ここでは職務経歴書の役割や、記載する上でのポイントを解説していきます。
職務経歴書と履歴書の役割の違いについて
まず履歴書の役割ですが、本人確認や人事情報の管理が主な目的となります。
同時に、無事に内定した後に、医院側が保管する大切な書類でもあります。個人情報を正確に分かりやすく、簡潔に書く事が求められます。
次に、職務経歴書の役割についてですが、採用するにあたって参考資料になる書類です。
どういったスキルを持っているのか、どれぐらいの実務経験があるのか、どの分野にどの程度精通しているのか、といった事を採用側は職務経歴書から判断をします。
つまり、ここでは自己PRを基本的に自由に書くことになります。
決まった書式というものはありませんが、記載しておくべき項目はいくつか決まっていますので、続いて紹介します。
職務経歴書に記入すべき内容について
職務経歴書に記載したほうが良い項目は、以下になります。
- .タイトル
- 年月日
- 名前
- 住所
- 志望動機
- 職務履歴
- 経験・知識・技術
- 免許や資格の有無
- 所属学会
- 主な研究や論文など
- 自己PR
いくつかの注力すべきポイントがあるので、解説していきます。
志望動機を丁寧に説明しよう
一番、時間をかけてじっくりと文章を作成したほうが良い項目は「志望動機」になります。
「履歴書にも既に記載しているし、いらないんじゃないか」と思う方もいるかも知れませんが、職務経歴書では、より丁寧で具体的に書くことができます。
どうして働きたいのか、なぜこの医院でないとダメなのか、という思いが伝わるように前向きで積極性のある文章の作成を心がけた方が印象もよくなります。
経歴は具体的かつ、省略せずに正直に
どんな歯科医院で、どのような診療をしてきたのかをしっかりと記載しましょう。
ただ「一生懸命に取り組みました」など簡潔なものではなく、「具体的な症例や対応した患者さんの数」なども記載すると、説得力が増して相手に伝わります。
転職回数の多い方もいるかと思いますが、途中も省かずに経歴は記載しましょう。
インターネットも発達しており、色々な個人情報もネットで見られてしまう世の中です。
自分に有利になるような情報のみ記載したい気持ちも分かりますが、基本的に勤務経験は隠さず、正直に書くのが良いでしょう。
見やすいレイアウトにしよう
最後にレイアウトについてです。
職務経歴書は、自分を相手に分かりやすくPRするプレゼンテーション資料のようなものです。
当然、内容のほうが大切ですが、見え方についてもその人の印象を左右する大事なポイントになります。
読みにくく、見栄えの悪い資料より、見やすくて体裁の整っている資料のほうが相手からの印象も良いですよね。
また作成方法についてですが、職務経歴書についてはPCで作成したほうが良いようです。
PCの方が文章の方が読みやすいのと、レイアウトもきれいに仕上がるからです。
利便性を考えても、データでのやり取りが出来るため、相手に提出する際も迅速に対応できます。
印象アップ!歯科医師の添え状の書き方について
最後は「添え状」の書き方についてです。
歯科医院に履歴書を郵送で送る場合は、添え状といわれる紙を一緒に送付することがマナーとなっています。
添え状は「郵送する書類の概要が一目でわかる紙」の事です。添え状が入っていたほうが、相手から礼儀正しい人と思われて好印象です。
実際に作成する際のポイントを解説します。
日付は右上に記入しよう
履歴書を実際に送付する日の年月日を右上に記入します。その際、西暦でも和暦どちらでもかまいません。
宛名は左上に記入しよう
1行目に医院の正式名称を記載し、2行目には担当者の名前を記入しましょう。
担当者の名前は分かる場合のみで結構です。また、医院であれば御中を、担当者宛の場合は様を付けることを忘れないようにしましょう。
住所・電話番号・名前の記載について
①住所、②電話番号、③名前の順で記載しましょう。
頭語と結語を忘れずに
頭語と結語は忘れずにいれるようにしましょう。頭語に「拝啓」を、結語に「敬具」を用いる場合が最も一般的といえます。
時候の挨拶と結びの挨拶を入れよう
参考例ですが、送付状の最初に入れる挨拶としては、以下のようなものが使われます。
「時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」
「時下」とは、1年中使える時候の挨拶になります。
同封する書類を箇条書きに記載しよう
まずは中央揃えで「記」と一文字記入しましょう。
その下に箇条書きで同封される書類の名称及び枚数を記載していきましょう。
書類の箇条書きも、中央揃えに統一しましょう。最後に右下に「以上」と記入すれば、送付状は完成となります。
まとめ
今回は、「履歴書」「職務経歴書」「添え状」の作成するポイントをそれぞれご紹介しました。
各種書類を作成する上でのポイントやルール、役割などを押さえておくだけで、相手へのアピール度合いも変わってきます。
就職活動をより実りのあるものにするためにも、じっくりと時間をかけて納得の行く書類を作成しましょう。