歯科医師を目指し、国家試験勉強に励まれる歯学生、臨床研修医、現在勤務医として活躍されている歯科医師、開業して経営者としてその手腕を発揮している歯科医師。
それぞれの立場だからこその働き方の悩み、がありますよね。
ここでは就職、転職の際におこりがちな「歯科医師あるある」をご紹介していきます。
目次
若手歯科医師のあるある
まずは研修医や歯科医師になりたての新米歯科医師が就職活動中、実際に勤務してみて感じるあるあるです。
就職活動における悩み、勤務条件や環境のミスマッチなど、若手歯科医師のあるあるを見ていきましょう。
研修期間が終わり、いざ就職!でもどんな医院を受けたらいいかわからない!
まずは就職活動中の研修医あるあるです。インターネットが普及し、新卒募集の歯科医院を探すこと自体は簡単になりましたが、自分の希望と照らし合わせ、マッチングする歯科医院が簡単に見つかるか、と言うと話は別になってきますよね。
何を基準に働く歯科医院を選べばいいのか、考えれば考える程分からなくなってきてしまうものです。
だからこそ、先に自分が一番大事にしている軸を決めておくと良いようです。
考えられる軸としては
・ワークライフバランスをとる
・新しいスキルを身に着けて成長する
・開業医を目指しての経営スキルを学ぶ
などが挙げられます。
自分がどのようにして歯科医療に関わっていくかイメージすれば、勤めたい歯科医院、自分の目指す治療方針などはっきり見えてくるはずです。
ここで、大事なことは、一人で考えすぎないことです。
研修先の先輩、就職アドバイザー、大学の教授などに、気軽に相談してみましょう。
就職したけど、勤務条件が違う…
次に、働き始めたばかりの新米歯科医師のあるあるです。
実際に働き始めたのはいいけれど、求人票や面接時に提示されていた条件が、いざ勤務してみると話が違う…。
- 給与が数万円単位で提示額と差がある
- 週休2日と書かれていたはずが、実質的な休みは日曜日だけ
- 賞与2ヶ月分はなし、支給実績すら無かった
など、悪質なケースも存在します。身に覚えのある方は、第三者にご相談を。
そして、身に覚えのない方も、ご自分の医院ではそのようなことがないか、自分が提示されていた条件と現状の一致を今一度確認しておきましょう。
このようなことがないように、入職時に、「労働条件通知書」や「雇用概要確認書」を提出してもらえる歯科医院を選ぶのもひとつの手です。
働いてみると、望んでいた環境と違っていた
せっかく大学で6年間学び、1年の臨床研修を経て、就職したのに、自分が望んだ環境と違った医院で働き始めてしまった方もいるのではないでしょうか。
特に一緒に働いている歯科医師の常識的なスキルが不足していると、自分の成長機会も奪われてしまい、「他の医院で就職した同期に置いていかれるのではないか」という危機感を感じることもあるかもしれません。
お金の為と割り切れる方なら問題無いでしょうか、ほとんどの方はそうは思えないはずです。
このような勤務先とのミスマッチは、どんなに万全に就職活動をしても起こってしまうものです。
客観的に自分の立場を考え、転職を視野に入れても良いかもしれませんね。
歯科医師の転職あるある
ここからは「どのタイミングで転職したらいいの?」「何度も転職をしてしまう…」「育休後に復帰できるか心配」など、転職について多くの歯科医師の方が感じるあるあるをご紹介していきます。
転職するタイミングで悩む!
転職をするべきか、するならいつすればいいのかは、誰もが悩むポイントですよね。
転職をするタイミングは人それぞれなので、一概には言えませんが、できるなら計画的に転職を考えることをおすすめします。
場当たり的にキャリアを形成するのも一つの手ですが、就活時のように、自分がいつまでに、どんな歯科医師になっていたいのかというビジョンを先に置き、そのために必要な経験やスキルを逆算で考えるのが正攻法です。
ビジョンがクリアになれば、自ずと転職タイミングは決まっていくことでしょう。
転職を繰り返してしまう…
初めての転職のタイミングで迷う方もいれば、良い医院に巡り会えたらそこでずっと働きたいと思って転職をし続けてしまい、ジョブホッパーになってしまう方もいます。
自分の思い描くような勤務先はなかなか見つからないもので、
- 院長の診療方針で自費売上のノルマが課せられる
- 簡単な作業ばかり任されてスキルが全然上がらない
など、不満の方が多い歯科医師の方も多いはずです。
そうなると、自分の理想を求めて、転職という選択肢を自然と選ぶ方が多いと思いますが、焦って転職した結果、医院と方針が合わず、何度もそのような転職を繰り返してしまうのは避けたいところ。
きちんと求人サイトをじっくり読み込み、事前に知り合いの医師などを通じて評判を確認してから応募することで、いつかは自分の求める医院に出会えるのではないでしょうか。
産休育休後の復職が不安
現在育休中、もしくはこれから子どもは欲しいけれど歯科医師としても働き続けたいと思っている女性歯科医師の皆さん。実際問題、育休後にスムーズに復職できるか不安ですよね。
責任感の強い真面目な方ほど、復職に対し、不安を抱いてしまうようです。
特に男性医師のみ、もしくは男性が多い医院で働いていると、相談できる人も少なく、自分の可能性が狭まるように感じますよね。
また、産休育休期間を終え、元の職場に復帰しようと考えたタイミングで、時短勤務を申し出たところ「退職、もしくはフルタイム」という二択の決断を院長につきつけられるパターンも多くあります。
そうなれば、子育てを行いながら転職活動をすることになり、負担や不安は増えるばかりです。
一方で、女性歯科医が子育てをしながらもしっかりと活躍できる、女性歯科医の気持ちに寄り添った歯科医院があるのも事実です。
育休前から、今働いている医院が時短勤務に対応しているのか確認し、対応していないのであれば、ライフステージが変化しても働きやすい職場への転職を視野に入れておくことをおすすめします。
まとめ
歯科医師の就職、転職、開業にまつわる「あるある」を紹介しました。
それぞれの立場だからこそ、ありえる『歯科医師あるある』。
就活・転職に悩んだ際には、シカカラDr求人にお気軽にご相談ください。