歯科衛生士インタビュー

歯科衛生士3年目、悩みや不安を成長にかえる歩み方

投稿日:2019年10月6日 更新日:

立会川歯科・矯正歯科_歯科衛生士野口さんインタビューtopimage

野口 芽衣さん
歯科衛生士歴:3年目
卒業校:鶴見大学短期大学部
おススメの歯ブラシ:ルシェロ ピセラB-20M
みなみ歯科・矯正歯科に約1年勤務
その後、姉妹医院の立会川歯科・矯正歯科に勤務
現在に至る
新卒1年目、2年目の方のお悩みで
「仕事ができない、ミスが怖い」
「落ち込むと切り替えられない」
というお話を聞くことがあります。

「仕事ができるようになりたい」と思うのに、気持ちは焦るばかり…
実は、そういう悩みを抱える方は多いです。

「覚えなきゃと思うとかえって空回りしちゃうんです」とお話しされる歯科衛生士歴3年目の野口さん。

そんな野口さんはどうやって成長されたのか、落ち込んだ時はどうされているのかなどをお聞きしました!

自分が成長しやすい職場で働くことの大切さ

編集部 黒田:初めての就職先で、みなみ歯科・矯正歯科に決めたのはなぜですか?

野口さん:実際の医院の雰囲気を見て決めようと思っていたんですが、何軒か見学させていただいた中で、みなみ歯科・矯正歯科の清潔感と明るさが印象的だったんですよね。

院内に入った瞬間に清潔感を感じたし、スタッフさんの患者さんへの挨拶などを見て、明るい医院だなと思いました。

また、いきなり患者さんを任されることはなく、練習などの準備期間があったことも理由の1つです。

編集部 黒田:実際に働いてみて良かったことはありますか?

野口さん:患者さんの対応をしても大丈夫になるまで練習をさせてもらえたことですね。

私はすぐ焦ってしまうところがあるので、準備段階がしっかりしていたことで安心して仕事に慣れていけました。

編集部 黒田:業務と練習はどのようにされていたんですか?

野口さん:院内の雰囲気を見て仕事の流れを覚えつつ、ポリッシングの練習をしたりしていました。

編集部 黒田:しっかり練習の時間があったんですね。

野口さん:先輩や友人の職場では、急に仕事を任されたりして困ったという話をきくこともあったんですが、私はお休みの日に練習させてもらえたり、しっかり見てもらえる環境だったので、初めての就職先としてよかったなと思っています。

仕事をするうえで心掛けていること

歯科衛生士野口さんインタビュー中写真

編集部 黒田:歯科衛生士として気を付けられていることはありますか?

野口さん:明るく笑顔でいることです。

もちろん患者さんの心境によっては、真剣な表情の方がいいこともあるので、状況によりますけど、硬い表情よりは笑顔の方が安心感があるかなと思います。

編集部 黒田:たしかに、自分が患者さんなら、表情が硬い人には相談とかしづらいですね。

野口さん:ですよね。

私自身、飲食店とかでそう感じることがあるので、そういう時に「自分は患者さんにはこういう風にするように気を付けよう」と考えるようにしています。

編集部 黒田:日頃からよくお考えなんですね。
仕事をするうえで心掛けていることはありますか?

野口さん:相手の話をよく聞くことですね。
患者さんのご意見だけでなく、業務で連絡をとるスタッフとのやりとりでも、聞き間違えたり解釈を間違えたりすると、方向性がずれてしまうので。

編集部 黒田:具体的にはどうされているんですか?

野口さん:復唱するようにしています。

すぐに「はい」と返事をした方がスマートには見えるかもしれないですけど、答えた後に「こういう意味でよかったのかな?」と思うことがあるんですよ。

編集部 黒田:わかります。
そういう時ってタイミングを逃すと聞き返しづらくなりますよね。

野口さん:そうなんです。
なので、私は確認のために、その場で指示や話の内容を繰り返すようにしています。

仕事を覚えるために気を付けてきたこと

編集部 黒田:仕事を覚える上でどんなことを大切にされていますか?

野口さん:イメージトレーニングや練習をしっかり重ねておくのは大事かなと思います。

私は緊張しやすいほうなので、実践だと「仕事を覚えなきゃ」という焦りがあると空回りしてしまうんですよね。

編集部 黒田:焦らないために、どうされていますか?

野口さん:私は、焦った時こそ「やっていればそのうち自分の力に必ずなるから」という意識でいたほうが、自然と仕事を覚えられる気がします。

最近では、やってきたことが身についてきたなと実感できるようになってきたので『継続は力なり』だなと思いますね。

編集部 黒田:イメージトレーニングはどんなことをされるんですか?

野口さん:はじめの頃はメモを見ながら「もっとこうしたほうがいいのかな、こうしてみたらどうだろう」とか考えてましたね。

編集部 黒田:メモを見返すんですね。

野口さん:覚えることが多いので、メモをとるのは大事です。

メモをちゃんととっていれば、そこからじっくり覚えていけると思うので。

編集部 黒田:おすすめのメモの取り方ってありますか?

野口さん:単語や薬品の名前だけ書いても、何に使うかわからないので、流れを書いておくことが大事です。

言われたこと全部を書こうとすると難しいので、単語と流れが書いてあると、見返した時に思い出しやすいと思いますよ。

落ち込んだ時の切り替え方

編集部 黒田:仕事で悩まれたときはどうされていますか?

野口さん:引きずらないように気分転換を大事にしてます。
好きなことをして、寝て、頭の中をリセットしてから、次からこうしよう!と切り替えるようにしています。

編集部 黒田:うまく切り替えられるものですか?

野口さん:落ち込んだら立ち直りが遅くて、つい「どうしてああしなかったんだろう」とか考えてしまうんですよね。

なので、とにかく考えないようにしたり、寝て落ち込んだ気持ちを忘れるようにしてます。

編集部 黒田:とにかくリフレッシュを大事にされてるんですね。

野口さん:落ち込んだまま「次はどうしたらいいかな」と考えても、良い改善策が浮かばないんですよね。

リセットすると、「こうすればよかったんだな」というのがすんなり浮かんでくるので、精神的にリフレッシュしてから考えるようにしています。

編集部 黒田:不安な気持ちになった時はどうやって乗り越えるんですか?

野口さん:無理やりでもいいので、笑顔を作るようにしています。
感情は自分の表情に左右されるらしいので、しっかり目を開いて笑顔を作ることで切り替えてますね。
歯科衛生士野口さんインタビュー中写真

目標は患者さんに顔を覚えてもらえる歯科衛生士

編集部 黒田:歯科衛生士になってよかったことは何ですか?

野口さん:患者さんとコミュニケーションをとって、深く関われるのが楽しいなと思います。

話を聞いていくと見落としていたことがあったり、歯磨きの指導でうまくいかないなと思っていた点が、自分の知らなかったことが関係していたりすることもあるので、お話しすることの大切さを実感しています。

編集部 黒田:今後どんな歯科衛生士になりたいですか?

野口さん:みなみ歯科・矯正歯科でお世話になった、関口さんという歯科衛生士の先輩が、すごい方だなと思って目標にしています。

編集部 黒田:どんなところを目標にされていますか?

野口さん:オールマイティな方だなという第一印象だったんですが、関口さんを慕ってくる患者さんが多いんですよね。

丁寧に話を聞くこともあれば、フランクに話していたり、患者さんによって全然違う対応をされているところがすごいと思います。

編集部 黒田:スタッフさんは関口さんを目標にされている方多いですよね。

野口さん:患者さんに顔を覚えてもらえる歯科衛生士になりたい、と思ったときに、関口さんが理想として浮かびますね。
スタッフの手が回らないとき、歯科衛生士業務以外でも、いろんなことができる方でもありますし、尊敬しています。

新卒1年目、2年目の方にアドバイスをいただきました!

野口さん:いい意味で「初めだから、ちゃんとできなくてもなんとかなる」という気持ちでいたほうが余裕を持てると思います。
初めのうちに努力しておけば、あとで経験が自信につながっていくはずです。

仕事を続けていくことは辛く厳しい道ではありますが、続けた先に得るものはあると思います。

自分も同期ができる子だったので比べてしまうこともありましたが、続けたからできるようになったり得たものもあったので、できるなら続けてみてほしいですね。

編集部 黒田:どんな方が医院に合っていますか?

野口さん:練習したり、指摘やアドバイスをもらえる医院なので、自信がない方にこそ合うんじゃないかと思います。

また、自分のやり方をもっていても、時に他人の意見を受け入れて柔軟に対応できる方であれば、教えやすいし、教えてもらいやすい環境なので、お互いにいい関係を作って成長できるんじゃないでしょうか。

南先生から野口さんへ

新卒の頃から野口さんをご存知の南先生から、一言いただきました!
南先生写真:野口さんへメッセージ一緒に仕事をしてきて、正義感をもって公正公平に対応できる「信頼できるいい人」だと感じています。
あとはもう一歩踏み込んだコミュニケーションの技術が身につくと、より良いのかなと思いますね。

押したり引いたり…相手によってコミュニケーションの仕方が使い分けられたら、もっと仕事ができるようになると思います。
コミュニケーションの技術を磨いて、自分に自信をもっていって欲しいなと思います。

編集後記 黒田

野口さんの謙虚な姿勢を見て「自信が持てないことは悪いことばかりではないんだな」と思わされました。

もちろん、できていることも自信が持てないままでは、その先に成長できないかもしれません。
でも「自分はできているはず」と過信してしまえば、基礎的なことを見落としてしまう可能性もあります。

地道な努力を重ねているからこそ、経験から根拠のある自信を得られ、成長していけるんだなと思いました。

取材・文/シカカラ編集部 黒田

今回取材にご協力いただいた歯科医院

立会川歯科・矯正歯科
東京都品川区東大井2-24-11
http://www.dental-tachiaigawa.com/

みなみ歯科・矯正歯科
東京都大田区蒲田5-26-8 アーデル蒲田1F
http://www.dental-minami.com/

▼関口さんのインタビューはこちら
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