歯科衛生士は、女性たちが活躍できる仕事の1つです。
患者さんが広げた口の大きさは限られているので、その口腔範囲内で丁寧に細かい処置をしなければいけない仕事になります。
歯科衛生士の仕事例
- 歯と歯の隙間に詰まった歯石・歯垢を取り除く
- 歯の汚れを専用ブラシを使って掃除をする
- 薬剤を正しく使用する
- 患者さんが不快感を抱かないように、医療器具の扱いに注意し口腔処置を行う
- 患者さんの口腔状態を細かくチェックする
女性ならではの細かさや対応力も求められる仕事です。
では、そんな歯科衛生士の仕事には、どんな魅力や苦労があるのでしょうか?
歯科衛生士の魅力・やりがいについて
歯科衛生士たちは、仕事にどんな魅力、やりがいを感じているのか、実際に聞いてみました。
患者さんとの関りによるもの
- 患者さんとの関わりがメインの仕事なので、人の温かみや感謝される喜びが得られる
- 患者さんによって対応や処置も変わるので、大変だけど、毎日同じ仕事の繰り返しという感覚にならず新鮮
- 定期健診で定期的に顔を合わせる患者さんも多いので、長く付き合える
- 治療を嫌がっていた小さい子供が、成長するにつれて治療を克服していく姿を見ると、親心のような気持ちになる
- 自分の処置や付き合い方は間違っていなかったんだなと、患者さんに教えてもらえることもあるので、毎日が刺激的
スキルアップに関すること
- 日々医療は進んでいるので学ぶことに限界はなく、自分の努力次第でキャリアの幅はいくらでも広げることができる
- 資格取得後も、認定歯科衛生士取得の勉強をして、専門分野を伸ばすことができる、仕事にも活かせる
- 歯への意識が患者さんも高くなってきているので、歯科衛生士に期待されることが増えてきた
働きやすさについて
- 国家資格なので、年齢に制限なく働ける
- パートでも時給が他の仕事より高く、子育ての合間でも少し働くことができる
- 歯科医院が増え続けているので、自宅から近いところで仕事を見つけやすい
- 職業柄、セルフケアもできるし予防意識もあるので、むし歯や歯周病になりにくい。職場の福利厚生があれば、ホワイトニングや矯正を通常金額より安く治療を受けられる
また、いざ仕事に就いてみると、仕事内容だけではなく、患者さんやスタッフといった人との出会いやコミュニケーションを通して、仕事の楽しさを感じやすくなっているのかもしれません。
歯科助手から見て感じる歯科衛生士の魅力とは?
歯科助手の方にも、歯科助手から見た歯科衛生士の魅力を聞いてみました。
- 自分の処置で口腔内の改善過程が見られるので、仕事のやりがいを感じやすそう
- 専門的な知識と経験でアドバイスや処置ができるので、患者さんとの関係性を築きやすそう
- 資格があるのでブランクができても、仕事復帰しやすい。女性のためにある資格だと思う
「できる業務を増やしたい」や「もっと詳しく知識を身につけて患者さんの役に立ちたい」というように、歯科助手として働いているうちに、歯科衛生士の資格を取りたいと考える方もいます。
歯科衛生士の大変なこと、辛いことについて
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仕事は大変なことも必ずあります。
どんなことが大変なのかも聞いてみました。
- 患者さんとの関係を築くのに時間がかかるので、患者さんに不快な気持ちにさせないように、対応や処置に気を遣うことで、気疲れすることがある
- スケーリングや診療補助を1日中していると、腰痛や目の疲れなど体力的に辛くなる
- 歯科医師の指示と意見があわないことも。そんなとき指示通りに、患者さんへ診療内容について説明したり勧めたりしなければいけなくなると苦労する
- 患者さんは歯科医師と歯科衛生士の役割を知らないので、歯科医師に指示され処置を行おうとすると「歯科衛生士ができる仕事なの?」と拒否を受けることがある
- 患者さんによって、きちんと説明したつもりでいても、理解してもらえなかったりすると、説明不足と言われてクレームになることもあるので不安
- 体調不良で休みたくても、患者さんやスタッフに迷惑をかけてしまうので休めない
- 妊娠しても、一般企業のように「体調をみて業務負担を軽減する」ということが難しいので、無理して働くか、辞めざるを得ない
職場のスタッフとの連携を大切にしながら業務を円滑に進められるように、コミュニケーションをとっていくことも歯科衛生士として必要なスキルになります。
女性の職場は働きやすい?人間関係は大丈夫?
歯科衛生士たちと話をしていると、職場の人間関係を気にしている人はたくさんいるのは事実です。
女性特有の雰囲気や、気遣いをしなければいけない職場もあり、また、働いている年代も20~50代と幅広いので、世代によって違う価値観や経験の差により上下関係が生まれやすいこともあります。
そのため、女性ばかりだからこそ働きにくさもあるのでは?と心配に思う方もいるかもしれません。
実際のところ、皆さんコミュニケーションに悩んだり、他人から聞いた良くない話が自分にも降りかかるのではないかという恐怖感で悩んでいます。
しかし、女性ばかりの職場だからこそ、コミュニケーションに気を遣う方も多く、本当にいい職場は「女性ならではの悩み等も相談できる、理解をもらえるいい環境」になるようです。
最近は、スタッフの年代差を作らないように採用活動を行う歯科医院もあったりと、院長もスタッフ定着率を意識して職場改善をしています。
もし、「やりがいを感じられない」ということや「人間関係で嫌になった」といったことがあれば、無理せずに自分が歯科衛生士として納得して働ける環境はどんなところか、考えてみてください。
歯科衛生士は、国家資格なので一生役に立つ資格です。
大変な面もありますが、歯科医療はもちろん、介護福祉など、幅広い分野で必要とされるお仕事なので、ぜひやりがいと魅力を感じられる職場で資格を活かしてください。
シカカラも歯科衛生士さんが自分に合う最適な職場を見つけられるように精一杯サポートします!