入職前と後では、職場のイメージにギャップが生まれることがあります。
歯科医師も例外ではありません。今回は歯科医師が仕事を辞めたいと思う瞬間をまとめていきます。
目次
歯科医師が仕事を辞めたいと思う『4つ』の瞬間
歯科医師の場合はどんなことが辞めるきっかけにつながっているのでしょうか。
まずは、歯科医師が仕事を辞めたいと思う瞬間の代表例をあげてみたいと思います。
歯科医師が仕事を辞めたい瞬間①自分の思い通りに治療ができない
「治療方針の違い」は、歯科医師の勤務先に対する不満になりやすいものです。
勤務医が大学で最先端の技術を学んできても、勤務している歯科医院で必要な設備が用意できず、その成果を発揮できないことはあります。
設備に限らず、歯科衛生士や歯科助手に技術が足りないというケースもあります。
この様な思い描いた治療をすることが出来ないケースは、向上心のある歯科医師にとっては強いストレスにつながります。
また職場によっては、事務作業や掃除など、治療とは直接関係ない業務を多く任されることもあります。
就職前に思い描いていた職務と乖離があると、他にいい職場があるのではないかと気になってしまいますよね。
歯科医師が仕事を辞めたい瞬間② 給料が少ない
仕事をしている以上、給与は切っても切れない問題です。歯科医師は実は給与の格差が出やすい職種なのです。
歯科開業医と勤務医では年収にかなり差がありますし、民間病院か大学病院かでも差が出ます。
大学病院では、月額で30万ほどの給与しかもらえないことも。
この様な給与の差を目の当たりにすると、働き甲斐に満足していても、別の場所で働くことを考えてしまいますよね。また歯科医院の経営が安定してない場合
・給与の支払いを先延ばしにされる
・支給されるべき残業代や、事前に説明を受けていた手当が支払われない
・あると聞いていたボーナスがない
・マスクやグローブを自腹で買わされる
というケースもあります。
同じ労働条件で高い給与をもらえる職場があれば、もちろん条件のいい職場を選択してしまいますよね。
歯科医師が仕事を辞めたい瞬間③ 残業時間が多い&残業代がない
勤務時間が決まっていても、病院の診療時間ギリギリに来た患者さんを断ることはなかなか出来ないため、勤務時間が伸びることはしばしばあります。
大学病院などに勤務している場合は、休日出勤もあり、また思い通りに休日がとれない職場もあります。
歯科医院も限られた人数で運営を行っているので、全て勤務医の思い通りに休暇や勤務時間を調整するのは難しいかもしれません。
また、残業をしていても、経験を積むための勉強時間だとみなされ、残業代がでない歯科医院もあり、歯科医師が転職を考えるきっかけになっています。
歯科医師が仕事を辞めたい瞬間④ 職場の人間関係が良くない
歯科医院に勤務している以上、人間関係は避けて通れません。
院長、歯科助手、歯科衛生士、事務員など、医院に関わる方と人間関係を良好でなければ、勤務に支障をきたします。
よくある人間関係の悩みと言えば、
- 院長に売り上げのプレッシャーをかけられている
- 同僚間に仲間意識がない
- 先輩の顔色をいつも伺っている
- 研修が十分に用意されていない
- クレームの対応の押し付け合いがある
- 休みを許可してもらえない
- 暴言やセクハラがひどい
など、その悩みは尽きることがありません。給与が良くても人間関係のストレスをきっかけに辞めてしまう歯科医師も多くいます。
どうやったら、悪い職場環境を見抜ける?
ここまでは、歯科医師が医院を辞める際のきっかけを見ていきました。続いて、より良い職場を見つけるために就職前に気を付けるポイントを解説します。
せっかく見つけた職場であれば、誰もがなるべく長く働きたいと考えるはず。長く働きたいと思える良い職場を見つけるにはどのような対策が必要でしょうか。
実際に働いてみないと把握できないことが多いのも事実ですが、実は求人情報を見た時から事前にチェックしておくべきポイントがあるのです。
常に歯科医師の募集がかかっている
本来、歯科医師がしっかりと定着しているのであれば、求人を出す必要はありません。
もちろん、結婚による退職など、やむを得ない理由から人が足りなくなるケースも多くあると思います。
また、患者が増えてきたことによる増員を考えての募集もあると思います。
一方で、人がすぐ辞めてしまうという理由で募集をかけ続けているケースがあるのも事実です。
歯科医師がすぐ辞めてしまうのであれば、人間関係や働き方に何か問題があるかもしれません。常に求人が出されている職場は注意が必要です。
不自然に多くの手当が用意されている
採用に困っている医院ほど、給与面の好条件で人を集める傾向にあります。高い給与は人が定着しづらいことの裏返しかもしれません。
また、報酬もしっかり支払いがなされればいいのですが、求人票に載っている手当には条件があり、想定していた給与が支払われないというケースもあります。
制度として整っているはずの有給休暇も、実際に取得しようとすると、医院の忙しさを理由に院長に頼み込まれ、消化できないということもあります。
不可解な手当の記載があったり、異様に給与が高く感じたり、福利厚生が充実しすぎていると感じた場合は、問い合わせをする際にしっかりと内容を確認すると良いでしょう。
担当者の礼儀がなってない
歯科医院内の人間関係を働く前に把握することはなかなか難しいことですよね。
ただし、面接の担当者の人柄から判断できるケースもあるので、注意して確認してみましょう。
人手が足りないがあまりに、半ば強引に面接に勧誘されたり、先方から入る日を提案されたりするケースもあります。
また、給与面などの重要情報の説明を省略する担当者も要注意です。
入社前の候補者にとって重要な情報をしっかり説明することができないのであれば、入社後も勤務医に気をつかえないかもしれません。
なるべく担当者には面接時に働き方、職場の雰囲気、その人自身に関する質問をしっかりと行い、その人の人柄を把握しておきましょう。
まとめ
「実際に勤務してみると、思っていた職場と違っていた。」そう考えている歯科医師は意外と多くいます。
今回は就職・転職の失敗例と失敗しない転職先選びのポイントをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回は代表的な例を挙げていきましたが、人が辞める理由は人それぞれです。
自分が理想としている働き方を考えて、譲れない条件を先に整理しておき、面接時にしっかり確認するようにしましょう。