Q.就職して数ヶ月で仕事を辞めるのは早すぎますか?
新卒で歯科医院に就職して3ヶ月が経ちますが、仕事を辞めたくて悩んでいます。
辞めるには早すぎますか?
何かアドバイスをお願いいたします。
A.社会人として成長するためにも、新卒での早期退職はなるべく避けた方が良いでしょう。
今まで、新卒で早期退職をした歯科衛生士さんをたくさん見てきました。
早期退職してしまう歯科衛生士さんの特徴として、以下のような方が多いように思われます。
- 早期退職する癖がついてしまって、新しい職場に行っても1年も続かない
- 何度も退職を繰り返してしまう
- 歯科衛生士になって5~6年目になるけど、一人で業務をこなせない
それでは、このような状況にならないためにはどうすればよいでしょうか?
ポイントは辞める理由をよく考えることです。
辞める理由①「医院に合わない」「スタッフと気が合わない」の場合
そもそも従業員としてその職場に入るので、周りのスタッフと合わないと諦めてしまうのではなく、「自分がみんなに合わせる努力をする」ことも大切です。
「医院やスタッフと合わない」という理由で退職される方は、入退職を繰り返す傾向があるように思います。
今一度、辞めたい理由や、原因となる出来事を見直してみてください。
辞める理由②「パワハラ」「セクハラ」「いじめ」の場合
パワハラやいじめなど、明らかに辞めるべき理由の場合は、1日でも早く退職することをおすすめします。
ただ、よくよく話を聞いてみると、何でも「パワハラ」「セクハラ」「いじめ」と思ってしまい、冷静な判断ができていない方もいらっしゃるようです。
先入観や一時的な感情で、パワハラやいじめを受けていると思い込んでしまっていないか、振り返ってみてください。
また、客観的に相手の行動の意図などを考えてみることも大切です。
どのような理由にせよ、自分が希望する条件や待遇が100%満たされる職場を見つけるのは難しいでしょう。
自分の思っている条件や待遇が100%満たされる歯科医院を探そうとしている場合は、今の歯科医院で少なくとも1年、できれば3年間は働いて、しっかり職場に合わせられる自分作りをしておくのも大切かと思います。
相談員プロフィール
南 伸也
歯科医師。治療のために通う歯科医院ではなく、1人でも多く、むし歯にならないために通う歯科医院を作るために開業。
地域の口腔内の健康に貢献するため、日々診療に従事している。