お悩み投稿一覧

スケーリングで遠心の汚れを取る方法、水をうまく吸う方法を教えてください。

投稿日:

歯科衛生士お悩み相談TOPimage

遠心のスケーリングでしっかり汚れをとるには、どうしたらいいですか?

超音波スケーラーから手用スケーラーという流れでスケーリングをしています。

近心の汚れは取れるのですが、全顎で遠心のみ、縁上歯石もプラークも残ってしまいます。

どうしたらしっかり汚れが取れるようになりますか?

また、患者さんによってはうまく水を吸えないので、よく苦しいと注意されます。
どうしたらよいでしょうか。

シカカラ担当者
フリーランス歯科衛生士の我妻美夕紀さんにご回答いただきました!

ミラーの活用と顎模型での練習をすると良いでしょう。

まず、超音波スケーラーは、縁上プラークを落とす道具ではありません。

縁上プラークは、手用スケーラー、歯ブラシ、ラバーカップなどで除去するようにしましょう。

一般的にも、取り残しが多いのは、圧倒的に遠心です。

近心は目視しやすいけれど、遠心は見えないので、当然の結果かと思います。

特に小臼歯以降は目視しづらく、取り残しが多くなりがちです。

では、遠心の取り残しを少なくする方法をご説明します。

ポイント

  1. ミラーで確認しながら行う
  2. 顎模型などを使って、スケーラーの当て方を練習する

超音波スケーラーを用いる場合、水を出さずに当てる練習だけでもしてみましょう。

ミラーで確認しながら行う場合、超音波スケーラーを使用し、バキュームを持ちながらでは困難です。

超音波スケーラーを使用する際は、以下のやり方で実施しましょう。

  • ミラーで確認し、スケーラーの角度を決めて、ミラーをバキュームに持ち替えてからフッドペダルを踏む
  • 手が空いてる人にバキュームについてもらう
  • 排唾管を使用する

慣れてくると、『この角度で当てると落ちる』というのが身に付いてきます。
まずは一度、模型上で角度の確認をしてみるのが良いかと思います。

うまく水が吸えないことに関しては以下を行うと良いでしょう。

  • バキュームテクニックを学ぶ
  • 排唾管で対応する

また、超音波スケーラーの使用目的も今一度確認してみましょう。

決して、すべての患者さんに、全顎的に当てるものではありません。
『限定的に使用するもの』なのだと理解できると、楽になるかと思います。

超音波が苦手、水が溜められない、などの患者さんには手用スケーラーのみを使用して、洗浄にはシリンジを使用するなど、超音波を一切使わずに行う方法もあります。

相談員プロフィール

我妻さん写真我妻美夕紀
日本歯周病学会認定歯科衛生士 著書「歯みがき革命!歯みがきよりも大切なこと」
フリーランス歯科衛生士として、歯科医院向けに予防の導入や、スタッフ教育を行う。

詳しくみる

\月給29万円~・18時まで・社保/

限定!非公開求人はこちら

あなたの希望にピッタリの求人が見つかる(無料)

-お悩み投稿一覧
-

© 2024 シカカラDH+プラス|歯科衛生士のためのメディア【公式】 Powered by AFFINGER5