Q.場所によってバキュームが苦手な位置があるのですが、何かコツはありますか?
アシスタントする時、だいたい3時の位置にいると思うのですが、自分側(左側)のバキューム操作が苦手です。
削ったりする時にタービンやミラーがあると邪魔してしまう感じがするのですが、どうすればいいでしょうか?
A.頬粘膜を引く手を左手にすると、操作がしやすくなります。
バキュームの目的は、吸水と視野の確保です。
バキュームテクニックですが、左側からの場合、しっかりと頬粘膜を排除する必要があるので、頬の内側から引っ張るイメージで奥までバキュームを入れます。
口角を引っ張ると痛いので、必ず内側を引くようにします。
この時、左手を使用するとやりやすいですよ。
左手の人差し指で頬粘膜を引っ張り、バキュームを入れ込みます。
左手を使用することで、口唇の巻き込みも防ぐことができます。
また、左上7番の切削時の場合、口腔内に水が溜まらないように完璧に吸水するのは難しいと思います。
可能であれば排唾管で口腔内の水は吸引し、バキュームでは、切削時の粉塵や水が口腔外に飛び散らないようにします。
6,5,4番辺りにバキュームを置くイメージ
排唾管の使用が難しい場合は、タイミングを見て口腔内に溜まった水を吸引しましょう。
また、状況によって、術者側に移動をしてバキュームをすることもあります。
ただ、それはアシストの判断ではなく、術者から指示があった場合です。
バキュームは慣れてきたとしても、術者に直されることがあるかと思います。
アシスト側と術者側では、見えている部分が異なるため、術者が吸ってほしいところ、排除してほしいところが、アシスト側からは見えていないことがあるからです。
治療が終わった後に、術者にバキュームの位置はどうだったか聞いてみると参考になると思いますよ。
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