歯科衛生士の給料

歯科衛生士の賠償責任保険について

投稿日:2017年6月14日 更新日:

歯科衛生士の賠償責任保険についてtopimage

 
歯科衛生士求人に歯科衛生士賠償責任保険って書いてあったんだけど、どんな保険なの?
歯科衛生士さんはみんな入っているの?

いろんな歯科医院の歯科衛生士求人を見ていると、福利厚生や加入保険のところに歯科衛生士賠償責任保険または賠償責任保険と書いてあることがありますよね。

今回は、そんな歯科衛生士賠償責任保険について解説していきます。

歯科衛生士賠償責任保険って?

歯科衛生士賠償責任保険精度の全体

歯科衛生士賠償責任保険は、『歯科衛生士会が窓口になっている、歯科衛生士賠償責任保険制度のなかの1つ』です。

歯科衛生士賠償責任保険制度には、『歯科衛生士賠償責任保険』『個人賠償責任保険』『携行品』の3つの保険があります。

歯科衛生士賠償責任保険制度

  • 歯科衛生士賠償責任保険
  • 個人賠償責任保険
  • 携行品

歯科衛生士会が取りまとめている保険制度は、もう1つ『団体総合生活保険』というものもあります。

歯科衛生士会の保険に入る場合、

  • 歯科衛生士賠償責任保険制度
  • 団体総合生活保険

の、どちらか一方しか入らなくてもいいですし、両方入ってもいいです。

それぞれの保険は、補償内容が変わってきます。

歯科衛生士賠償責任保険は、どんな時に補償してくれるの?

歯科衛生士賠償責任保険は、「掛け金(かけきん)を払っておくと、何かあったときにお金が入る」というものです。

歯科衛生士賠償責任保険は、歯科衛生士として働いている間に、ミスをして患者さんから訴えられてしまったときに、支払わなくてはいけない賠償金を代わりに払ってくれる、という保険のことだよ~。

歯科衛生士として勤務中のミスで、他人に損害を与えてしまうケースが稀にありますよね。

例えば、こんなとき。

  • スケーリングしてたときに、誤って患者を傷つけてしまった
  • 治療中につまずいて、患者のバッグを落としてしまって、入ってるものが壊れてしまった
  • カルテ情報を漏らしてしまったら、発覚して訴えられた

どれもほとんど起こらないことですが、訴えられて損害を賠償するとなると、多くのお金が必要になる場合があります。

特に歯科衛生士は、患者の口腔内を触るので、傷つけてしまうリスクは常にありますよね。

とりづらい歯石をがんばって取ろうとしたら、ブスッ…なんてこともあるかもしれません。

そのようなときに、その損害を代わりに払ってくれる保険が、歯科衛生士賠償責任保険です。

入っておくと万が一の時も安心です。

歯科衛生士賠償責任保険以外の保険

個人賠償責任保険は、歯科衛生士業務中以外で何かあったときの損害がカバーされます。
(飼っている犬が他人を噛んでけがをさせてしまった場合など)

携行品は、家の外に持ち出したものを壊してしまったときの損害が補償されるというものです。

歯科衛生士はみんな歯科衛生士賠償責任保険に入っているの?

歯科衛生士全員が歯科衛生士賠償責任保険に入っているわけではありません。

歯科衛生士賠償責任保険に入るためには、歯科衛生士会への加入が必要です。

歯科衛生士会の加入状況は、12%程度(*1)となっています。

そのため多くの歯科衛生士は、そもそも歯科衛生士賠償責任保険には入れないことになります。

*1: 「平成27年度 日本歯科衛生士会 事業報告」「平成27年3月 日本歯科衛生士会 歯科衛生士の勤務実態報告書」「平成26年 厚生労働省 衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」などよりシカカラDH求人が推計

日本歯科衛生士会に所属している歯科衛生士の中でも、入っている人はそんなに多くはありません。

日本歯科衛生士会の調査でも、加入率は、15.5%となっています。

これは、常勤・非常勤でほとんど変わりはありません。

歯科衛生士賠償責任保険の加入率

常勤で働いている歯科衛生士の勤務先別の加入状況では、以下のようになっています。(回答者数が100を超えているところのみ記載。)

  • 病院:27.1%
  • 障害者歯科診療所など:23.0%
  • 歯科衛生士学校:14.2%
  • 介護施設など:13.6%
  • 歯科医院:11.9%
  • 行政:4.7%

病院は、やはり制度が整っていたり、訴訟などにも敏感なので、加入している歯科衛生士が多くなっています。

勤務先別歯科衛生士賠償責任保険加入率

※地域包括支援センターは、加入率が50%となっていますが、これは回答者数が2人しかおらず、1人が加入していたためと考えられます。

加入率が低いのは、万が一のときのためとは言え、そんなに起こりうることではないので、わざわざ毎月掛け金を払ってまで…と考える歯科衛生士が多いからと考えられます。

(現に、歯科衛生士会に入っていない多くの歯科衛生士は入ってないものの、普通に長年歯科衛生士として勤務しているわけなので…)

歯科医院が掛け金を負担してくれるのであれば、自分で払わず安心が手に入るので、入った方がお得ですね。

歯科衛生士賠償責任保険に入れてくれる歯科医院はどのくらいある?

シカカラDH求人の調査で、4,000件近い歯科衛生士求人を調べてみました。

歯科衛生士賠償責任保険の加入補助がある、と記載されている歯科衛生士求人は、全体の約12.7%

約8軒に1軒の歯科医院は、歯科衛生士賠償責任保険に加入するときに、一部もしくは全額、歯科医院で掛け金を負担してくれるようです。

賠償責任保険加入補助ありの医院

多いとは言えませんが、基本的には歯科衛生士個人で負担するべき部分なので、プラスアルファくらいにとらえて良いと思います。

歯科医院で「歯科衛生士賠償責任保険の費用を負担してくれる」ということは、勤務する歯科衛生士に安心して働いてほしいということです。

そのため、歯科衛生士にとっては良い歯科医院の可能性は高いかもしれません。

歯科衛生士賠償責任保険に入るには

歯科衛生士賠償責任保険に入るためには、

step
1
どの保険に入るか決める

step
2
加入手続きを行う (毎月20日までに行うと、翌月から加入できるようです)

の2ステップが必要です。

加入手続きは、専門の保険代理店があるようですので、そちらにご連絡して、パンフレットや申込書をもらいましょう。

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