歯科衛生士の給料

歯科衛生士の昇給額と昇給回数の平均はどのくらい?

投稿日:2017年6月12日 更新日:

歯科衛生士の昇給の実態とは?topimage

 

あなたは歯科衛生士として働いて、何年目ですか?
これまでに、どれくらい昇給がありましたか?

「昇給したけど、一般的な歯科衛生士ってこれくらいのものなの?」
「昇給の平均ってどれくらいなんだろう」

と疑問に思ったことはありませんか?

歯科医院の昇給回数や昇給額の平均

歯科衛生士の求人を見ていると、「昇給: 年1回」と書かれている歯科衛生士求人を多く目にすると思います。

実際、歯科医院における歯科衛生士の昇給はどのようになっているのでしょうか?

シカカラDH求人の歯科医院の求人情報から、昇給について調べてみました!

昇給がない歯科医院はあるの?

昇給を明確に「なし」として求人を出している歯科医院も、かなり少ないですが、あることはあります。

シカカラDH求人に求人を出している歯科医院の中にも、ごくわずか、昇給なしの歯科医院がありました。

シカカラDH求人に寄せられた求人情報より
※「昇給なし」となっていても、多くは「定期昇給」なし、という意味で、働いている歯科衛生士の求めに応じて、給料が上がることはあるようです。

昇給のタイミング

昇給のタイミングは、医院によって多少の違いはあるものの、ほとんどが年1回で、4月であることが多いようです。

シカカラDH求人の調べでも、90%を超える歯科医院が、「昇給は年1回」と定めているようです。

昇給のタイミング

まれに、随時(いつでも)や、年2回としている歯科医院もありました。

試用期間に注意

試用期間が終わると、給料が上がることもあります。

これは、正しくは「昇給」ではなく「試用期間だから低くなっていた給料が元に戻る」ということです。

試用期間中の給料のパターン

  1. 試用期間が終わったあとよりも、1〜2万円安い
  2. 試用期間中は時給計算をする
  3. 試用期間中でも、給料ダウンなし
もっとも多い、試用期間中は給料がダウンするケースだと、試用期間が終わるとダウンがなくなります。
つまり、試用期間中よりも1〜2万円給料が上がります。

今の『お給料』に満足できてないあなたへ。


昇給の額は決まっている?

これも、シカカラDH求人に求人を出している歯科医院の条件をまとめてみました。

昇給額が決まっているか

「基準の明記はない」というのは、求人内容には、昇給: 年1回(4月)等だけが書かれており、求人情報だけでは、いくらくらい昇給するのかが分からないものです。

こういう表記にしている歯科医院が最も多く、65%(だいたい3軒に2軒)を超えています。

「基準の昇給額が決まっている」は、年1回(3,000円程度) などと書かれている歯科医院です。

「基準の昇給率が決まっている」は、年1回(基本給の3%程度) などと書かれている歯科医院です。

これはどちらも、基準の額/率は決まっているが、歯科衛生士ごとの働きぶりや勤務態度、医院への貢献度や、その医院の業績などによって、昇給額が増えたり減ったりすることを示しています。

「医院業績・本人実績・スキル/能力に応じて」というのは、基準を決めず、歯科衛生士のスキルによって、他の歯科医院だったらどのくらいの給料をもらえるか、なども確認しつつ、決めるものです。

なお、大都市圏での1回の昇給額は、平均的に5,000円くらいのところが多いです。

1万円昇給という歯科医院もありますが、多くはなく「かなり高い」という印象です。

大都市圏以外だと、2~3,000円くらいの歯科医院が多いので、まとめると、多くの歯科医院では、1回2,000〜10,000円くらい、と考えてよいでしょう。

※基本給の3%が昇給率というような場合、基本給の例が20万円だとすると、20万円×3%=6,000円が昇給額になります。

昇給額の決め方は?

歯科衛生士の昇給

これはもちろん、歯科医院によってさまざまです。

大きく分けると

  • 院長、理事長などが、いろいろな点を考慮して、決める
  • 評価制度が細かく決まっていて、それに当てはめて決まる

の2つのパターンがあります。

割合で言うと、評価制度が細かく決まっていない歯科医院が、圧倒的に多い印象です
歯科衛生士から見ると、「昇給額は院長が適当に決めている」と思ってしまいがちです。

院長決定で昇給額に差がつく場合、「院長に気に入られてるから高い」と考えてしまうこともよくありますが、院長は働きぶりを評価しているのです。
「働きぶりがいいので気に入っている」と考えたほうがいいでしょう。

大手の医療法人や、特に評価制度に力を入れている歯科医院だと、マニュアルに加えて評価制度を整備していたりします。

ただ、「人の評価」は、きちんとした人事部があるような大きな会社でも、難しいと言われています。

昇給しない場合もある?

昇給は、有給休暇などと違って、歯科医院にとっては義務ではないので、昇給がある医院もあれば、昇給がない医院もあります。

同じ歯科医院の中でも、昇給する人もいれば、昇給しない人がいることもありますし、歯科衛生士によって昇給額が違う場合もあります。

求人内容に、昇給年1回と書かれていても、それは、絶対に昇給するという意味ではありません。

昇給のタイミングは4月で、普通はある程度昇給するけど、医院の業績や、歯科衛生士本人のスキル、勤務態度などによって、昇給する/しない、するとしても額は変わる。

という意味でとらえておきましょう。

昇給する人としない人の違いは?

昇給理由の例

  • 勤務態度がよい
  • 能力・スキルが高い
  • 患者さんからの信頼が厚く、医院の売上に貢献している (特に患者担当制の歯科医院)

院長は、歯科医院の経営者です。

歯科医院をしっかり経営していき、患者に貢献していくためには、最低限、優秀な歯科衛生士に辞められては困ります。

また、それ以上に、自分が経営する歯科医院に貢献してくれる優秀な歯科衛生士には、やはり報いようと思うものです。

金銭でしっかり報いることで、働く歯科衛生士もお金に困ることなく、モチベーションを高く持って働いてくれるからです。
(給料だけがモチベーションの源ではありませんが、給料を高く払ってくれる=ちゃんと評価してくれている、ということになり、「評価」という意味で、モチベーションが上がりやすいと言われています)

なお、患者が少ないなど、勤めている歯科医院の経営状態があまり良くない場合、スキルが高く、医院に貢献していても昇給しないこともあります。
昇給するための十分な財源がないからです。

歯科衛生士の半数が昇給に不満をかかえている?

平成27年(2015年)3月に、日本歯科衛生士会が発表した「歯科衛生士の勤務実態 報告書」によると、半数弱の歯科衛生士が、待遇(給料そのものや昇給)について改善してほしいと思っているようです。

現在の職場で改善してほしいこと

同じ調査で「最も改善してほしいこと1つ」を選ぶ質問でも、約3割の歯科衛生士が給料や昇給などの待遇改善を望んでいます。

最も改善してほしいこと

やはり、お給料や昇給といった部分は、みなさん関心が強いようです。

本当に昇給するか、求人情報で分かる?

求人情報の昇給は本当?

求人広告には「昇給: 年1回」と書かれているものの、本当に昇給するか分からないと思います。

一概には言えませんが、「昇給: あり」や、「昇給: 年1回」とだけ書かれている求人よりも、具体的な金額や割合が書かれている方が、本当に昇給する可能性は高いです。

求人に昇給額が書かれているのに、実際は昇給しないとなると、「求人には昇給がいくらいくらあると書いてあった」と言う人がいます。

そこでもめないためにも、ちゃんと昇給させる可能性が高いのです。

昇給が求人情報だけでは分からない場合

シカカラDH求人調べでも、66%の歯科医院は、昇給額や率の明記はありませんでした。

それでも本当に昇給するか知りたい場合はどうすればよいでしょうか?
基本的には、応募や面接のときに聞く以外ありません。

トーク例

  • 昇給は実際どのくらいありますか?
  • 前回の昇給のタイミングで、何人中何人が昇給して、低い人と高い人はどのくらいですか?

などの聞き方がありますが、それを聞かれた院長の印象はあまりよくありません。

お金だけで働く先を決めようとしているんじゃないか?
義務を果たす前に権利主張が激しい… めんどくさい人かも?

などと思われてしまい、面接で不合格になってしまうこともあります。

そうすると、

  • 昇給のことは聞かないで入職する
  • 人材紹介会社に聞く

のどちらかになってしまいかねません。

昇給について確認せずに、不安を抱えたまま入職すると、もし思ったように昇給しなかった場合にトラブルにつながってしまいます。

そんなとき、人材紹介会社を使えば、人材紹介会社が院長と歯科衛生士の間に入り、歯科衛生士が聞きにくいことを代わりに聞いてくれたりします。
なので、昇給はもちろんですが、給料、賞与、勤務時間、お休みなどの条件面を確認したい場合は、人材紹介会社に頼むとよいでしょう。

間に入って、歯科衛生士が不利にならないように聞き出してくれます。

とりあえず、昇給の実態を聞いて、適当なことを言う人材紹介会社はやめて、「分からないので聞いてみます」と言ってくれる会社を選びましょう。

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昇給の条件交渉に退職をちらつかせるのはNG?

昇給しない場合は、辞めると言ってみて昇給を勝ちとるという方法もあると言えばあります。

ただ、退職をちらつかせて給料を交渉するのは、あまりオススメできません

院長側からは、

  • 次から次へと、退職をちらつかせて条件交渉をしてくるだろう → この先大変になりそうだ…
  • 全てを満足させないと、遅かれ早かれ辞めてしまうだろう → どのみち辞めてしまうなら、高く評価するのはやめておこう…
  • 本当に不満があったらまた退職をちらつかせてくるだろう → それならそれまでは、何もしないでいいいか…

となりがちです。

本当に辞めるつもりならそれでもいいのですが、本当に辞めるなら条件交渉をする意味はありませんよね…

いま勤めている歯科医院で働き続ける可能性があるのであれば、退職をちらつかせての条件交渉はオススメしません。

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