皆さんはこんな経験はありませんか?
転職したいと思っているけど、歯科衛生士の求人を見ればみるほど「自分に合う歯科医院がわからない」「求人がたくさんあって選べない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
転職を成功させるためには、事前に「現状の不満」を洗い出して「こうなりたいというゴール」を設定することが重要です。
今回は、歯科衛生士の転職に必要な事前準備を3ステップでご紹介したいと思います。
目次
ステップ①:転職する理由を明確にする
はじめに、この記事を読んでいるあなたはどうして転職をしたいと思いましたか?
転職を成功させるには、転職活動の原点「どうして自分は転職活動をしたいのか?」を明確にする必要があります。
・今の職場に不満がある
・目標を叶えられない
など、なにかしらの理由があるから転職したいと思っているはずです。
この理由が明確になっていないと次の転職先を選ぶ際の判断基準が曖昧になってしまいます。
理想の職場に転職するためにも、まずは今の職場を辞めようと思った理由を箇条書きに書き出してまとめていきましょう!
退職理由を具体的に書き出す
退職理由には大きく分けて「ポジティブな退職」と「ネガティブな退職」がありますが、どちらが良い悪いはありません。大切なのは自分の気持ちに正直に書き出すことです。
以下はシカカラDH求人の登録者からよく聞く退職理由の一部です。
参考にみていきましょう。
ポジティブな退職
・スキルを活かしスキルアップしたい。責任あるポジションにつきたい。
・子どもができたので、時短で受け入れてくれる歯科医院で子育てと仕事を両立させたい。
・結婚をしたので家庭と仕事の両立ができるように、近場で残業が少ない歯科医院へ移りたい。
ネガティブな退職
・待遇の不満(有給が取得できない・社会保険に加入できない・交通費が出ない)
・人間関係が悪い(先輩が怖い、院長先生の考えに共感できない、DHとDAの壁がある)
・歯科医院の問題(衛生面の問題、患者さんの問題、立地が悪く通勤が大変)
・教育指導の不満(教育してくれる人がいない、資格支援制度がない、時間外の勉強会が多い)
ポジティブな理由で退職を考える人は
・自分はこうなりたい!(成長意欲や理想像がある)
・新しい職場で実現したいことがある!(目的や目標をもっている)
と、入職後の自分を想像できている傾向があります。
もちろん、ネガティブな理由で退職を考える人でも
・同世代が多い職場
・有給消化率が80%以上
・賞与が毎年支給されている歯科医院
など具体的な希望をもって活動をしています。
しかし中には、
「雰囲気が合わないから辞めたい」
「思っていた歯科医院と違い、もっと条件が良いところに転職したい」
など、転職理由に具体性がなく、今の職場から早く脱したい気持ちが優先し、それが退職理由となってしまっている人がいます。
その場合は「どうしてそう思ったのか?」「何があったのか?」と深堀りし、自分がなぜ退職を希望しているのか、根本的な理由を見つけることが必要です。
ステップ②:転職する際の希望条件を書き出す
次は、退職理由をもとに希望条件を書き出しましょう。
この希望条件が、退職理由を解消できるものでないと、転職した後に不満が起こりやすくなります。
参考例として、前述した「ポジティブ退職」「ネガティブ退職」から希望条件を書き出してみました。
ポジティブな退職【例1】歯周病認定歯科衛生士の資格を取得したい。 | |
条件1 | 歯周病専門医が在籍しており、且つ取得実績がある |
条件2 | 資格支援制度・セミナー費用負担がある |
【例2】子どもができたので、時短で受け入れてくれる歯科医院で子育てと仕事を両立させたい。 | |
条件1 | 理解を示してもらいやすい、子育て時短中のスタッフが在籍している |
条件2 | 10:00~18:00までの時短勤務を認めてもらえる |
条件3 | 保育園の送り迎えのため、自宅から30分圏内(自転車通勤なら尚可) |
【例1】労働条件の問題:毎日21時頃まで残業しているので疲れてしまった | |
条件1 | 残業があっても19時で終業する |
条件2 | 小規模歯科医院(ユニット3台程度) |
【例2】同世代がいなくて年配の歯科衛生士と溝があり仕事がやりづらい | |
条件1 | 平均年齢(同世代の人が多い) |
条件2 | 定着率が良い歯科医院(勤続3年以上の歯科衛生士がいる、歯科医師との仲が良好) |
必ず叶えたい条件を明確にする
次は必ず叶えたい希望条件とその理由を書き出します。
必ず叶えたい条件が叶わない転職をしても、それがまた不満となり、転職を考えてしまう要因になるので、こちらも明確にしておきましょう。
例
条件:手取り20万円は下回らない
理由:奨学金返済と生活維持のため最低でも必要
条件:残業時間は月10時間以内
理由:残業が多いと疲労がたまってストレスになる
「必ず叶えたい」まではいかないけど、叶えたい条件もあると思います。それらは「できれば叶えたい条件」として書き出していきましょう。
ステップ③:転職先に求める希望条件に優先順位をつける
最後に、希望条件に優先順位をつけていきましょう。書き出した希望条件がすべて叶えられるとも限りません。
希望にあった歯科医院で働くためにも、希望条件に優先順位をつけて、どのラインなら妥協できるのか事前に決めておきましょう。
優先順位を決めていれば、求人を探すのは簡単!
歯科医院を選ぶ基準は極端に言えば「希望条件を満たすか否か」です。
希望にあっているかを1つずつ判断していくと、自然と面接を受けたいと思う歯科医院が絞り込まれます。
もし求人票だけでは判断できない場合は、人材紹介会社を利用してキャリアアドバイザーから求人票には載っていない情報を聞いたり、アドバイスをもらうことも手段の1つです。
また歯科医院ホームページでは院長の理念や設備、スタッフ紹介などが確認できるので、歯科医院のイメージを掴みやすかったりします。
見学や面接では希望条件とマッチしているか確認しよう
見学や面接は、自分の希望条件を満たしているのかチェックしながらおこないましょう。
ポジティブな退職【例1】歯周病認定歯科衛生士の資格を取得したい。 | |
条件1 | 歯周病専門医が在籍しており、且つ取得実績がある |
過去2名取得者がいる。現在は退職中 | |
条件2 | 資格支援制度・セミナー費用負担がある |
費用負担も支援制度がある。費用は全額負担。 |
【例2】子どもができたため、時短で受け入れてくれる歯科医院で子育てと仕事を両立させたい。 | |
条件1 | 理解を示してもらいやすい、子育て時短中のスタッフが在籍している |
在籍はしていないが、2年前はいた。 |
|
条件2 | 10:00~18:00までの時短勤務を認めてもらえる |
可能だが、土曜日もたまに出てほしい。 |
|
条件3 | 保育園の送り迎えのため、自宅から30分圏内(自転車通勤なら尚可) |
自宅から自転車で25分程度。自転車通勤可能 |
【例1】労働条件の問題:毎日21時頃まで残業しているので疲れてしまった | |
条件1 | 残業があっても19時で終業する |
定時18:30(受付時間:18:00) |
|
条件2 | 小規模歯科医院(ユニット3台程度) |
ユニット3台 |
【例2】同世代がいなくて年配の歯科衛生士と溝があり仕事がやりづらい | |
条件1 | 平均年齢(同世代の人が多い) |
平均年齢26歳(1番上28歳、1番下は22歳) | |
条件2 | 定着率が良い歯科医院(勤続3年以上の歯科衛生士がいる、歯科医師との仲が良好) |
最高勤続年数は2年、他1年と3ヶ月。 |
まとめ
転職するには勢いも大切ですが、事前準備をしないと失敗する確率が高くなってしまいます。
「なんとなく転職先を決めて後悔している」「なぜか転職を繰り返してしまう」と言う方はぜひ実践してみてくださいね。
就職・転職活動を考えている方は、ぜひお気軽にシカカラDH求人にお問い合わせください♪
求人情報だけではわからない歯科医院の口コミ・評判や実情など、できる限りの情報をお伝えし、あなたに合う求人をご提案します!
またシカカラDH求人は、
・どのような働き方をしたいのか、よくわからない
・就職・転職をしたほうがいいか第三者の意見をききたい
・転職するなら今よりお給料が高いところに転職したい
・転職したいので背中をおしてほしい
などのご相談も受けつけています。
就職・転職活動に悩んでいる歯科衛生士さん、ぜひシカカラDH求人にご相談ください。