「いつも面接で上手くいかない」「面接って何に気を付けたらいいの?」「面接直前にポイントを押さえたい」など、面接が不安な方や面接直前の方は必見!
今回の記事は、歯科業界の採用担当者が見ているポイントや良くある失敗例を解説しながら、「面接を成功させるために大切なこと」を伝えていきたいと思います!
目次
まずは面接の目的を知っておこう
履歴書を見れば、面接を受ける人の情報は、大体わかりますよね。
面接では、履歴書ではわからない情報を確認することを一つの目的としています。
では、履歴書でわからない情報とは、なんでしょうか?
履歴書だけではわからない、その人の、人となりを知ることで、「この人と一緒に働いても大丈夫だろうか」と
いった、面接をする側の疑問を解消することが目的なのです。
また、一方で、面接はあなた自身にとっても、「自分がこの歯科医院で働いていけるか」などを見極めるための、重要な場でもあります。
見学や面接の中で、あなたが感じた疑問などは、積極的に質問して、解消することも、面接を行う目的の一つと言えるのです。
ここでは、面接を受ける際に必要なポイントをまとめてみました。
事前に「面接時のポイント」や「面接の心構え」を知り、最大限自分の力を出せるようにしましょう。
面接時の身だしなみとは?服装・髪型・ネイルについて
面接では、あくまで相手に、どのように見られるかが問題になるので、変な誤解を与えるような服装は避けるようにしましょう。
大切なのは清潔感です。
スーツが汚れていないか、前髪が目にかかっていないかなど、家を出る前に再度チェックするようにしましょう。
爪のネイルなどは、歯科の現場ではよくない印象を与えてしまいます。間違ってもネイルは絶対しないようにしましょう!
>>歯科衛生士の面接、好印象の服装はこれ!~当日のチェックシートつき~
面接では話し方や表情も大切
歯科衛生士さんは人と接するお仕事です。
患者さんの立場になって、歯科医院に初めて来院する状況を思い浮かべてみてください。
初診の問診時に、笑顔がない、目を合わせてくれない、ボソボソ話してよく聞こえない歯科衛生士さんに対応してもらいました。
そのとき、あなたはどう思いましたか?
ちゃんと伝わっているのかな…?聞いているの?もしかして嫌われるの?と不安や嫌悪感を抱く方が多いのではないでしょうか。
面接の場でも同じです。
面接の回数は通常1~2回が多く、普段は笑顔やしっかりしたコミュニケーションができている方でも、面接時の態度によって伝わらない可能性があります。
また肝心な時にできない人は普段もできないと思われてしまいます。
慣れないことなので、緊張してしまうのはよくわかりますが、あなたの良さがそこで伝わらないのはかなりもったいないですよね。
そのため、面接時は「できるだけ笑顔で、相手が聞こえやすい声」で話すように心がけましょう。
歯科の採用担当者が解説!面接で見ている5つのポイント
採用側は「この人を採用したらどのように医院にメリットがあるのか」を考えていますが、履歴書情報と面接でその全てを判断します。
ここでは、歯科医院の採用担当者側から見ている選考のポイントをご紹介します。
その面接でチャンスをモノにできるように、ポイントを頭にたたきこんで、面接に臨みましょう!
1.コミュニケーションがしっかりとれる人か
まずコミュニケーションがとれる人どうか、採用するうえで重要なポイントになってきます!
面接官の質問の意図をしっかりと理解し、その質問に対してしっかり答えられているか、一生懸命、自分の言葉で話が出来ているのかを見ています。
これは、院長やスタッフと業務のコミュニケーションを取った時、全然、理解できないと教えることも一苦労ですし、患者さんとのミスコミュニケーションは事故もつながる可能性があるので、コミュニケーション能力はとても重要なポイントです。
また話を聞く姿勢もみられていますので、採用担当者の方が説明している時はしっかり話を聞きましょう!
たまに下を向いたままの人や「うんうん!」と言いながら話を聞く人がいますが、面接を受けている立場であることを忘れず、
「はい」や「そう思います」とうなずくようにしましょう。
2.職場にやりたい事があるのか
”仕事に前向きに取り組んでいける人材か”をみています!
そこの歯科医院で、自分は何ができると思うのか、何をしたいのかを考えておきましょう。
家庭と仕事を両立させたいなど、プライベートを理由に就職先を選んでいる場合でも、「予防歯科をしっかりやりたい」「インプラントに携わってみたい」など、そこの歯科医院をいいなと感じた理由があると思うので、面接前に選んだ理由をもう一度深掘りして考えてみましょう。
3.入社に意欲的かどうか
応募者にとって就職や転職が大きなライフイベントの一つであるのと同じように、人材を雇用する医院側にとっても、将来の医院経営に関わるとても重要な業務の一つだと考えています。
そんな”重要”で”限られた時間”でおこなわれる面接の中で、精一杯、自分をアピールすることは「うちへの入社に意欲的なんだ」という印象を持たれることになり、より内定の確度が上がります。
一方で、面接の場で「なんとなく面接に来ています」という印象になっている方や、前向きさや、積極性に欠ける受け答えをしている方は、不採用になりやすい傾向にあります。
面接官の本音は、「今後の歯科衛生士としてのキャリアを大きく左右するかもしれない面接の場において、しかも、たったの1時間でも”前向き風”に演じることができない人は、そもそも採用しても…」と思いがあるようです。
偽りの自分を演じることに意味はなく、後々必ずバレるのでいつも通りの自分が一番良いのですが、面接の場では、「私はここに入社したいんです」という強い思いを持つことが大切ですし、時には、演じることも必要かもしれませんね。
4.”しよう”としているか
面接官の立場からすると、明るい表情で話す人は絶対に”プラス”です!これは間違いありません。
「暗い(明るくない)から不採用!」はあっても、「明るいから不採用!」はほぼありません。
さらに流暢に受け答えができるなら「さらに好印象!」なんて思う面接官は多いはずです。
一方で、緊張や人見知りなどで面接でうまく受け答えができない人も多いと思います。
でも重要なのは『しよう』としているかです。
緊張しているが頑張って表情を明るく『しよう』としているか。人見知りでうまく話せないながらも一生懸命『伝えよう』としているか。
この『しよう』としているかは意外に面接官に伝わるものです。
その努力する姿は入社後の努力する姿のイメージに結びつき、「この人は不器用かもしれないけど努力して成長するんじゃないか」と期待を持ってもらえることができます。
「できる」状態であるのも素敵ですが、「しよう」とする姿勢はもっと魅力的に映ると思います。
ちなみに
「普段は明るいのに緊張で表情が引きつっている…」
「友だちとはうるさいくらい話すのに、初対面だと言葉が出てこない…」
こんな振る舞いだけで判断され、「暗い人なんだ」と思われたら損ですよね…
そんな時は、「すみません、すごく緊張しておりまして…」と面接のはじめに、あなたから前置きをしてしまいましょう (コレ、結構効果的なポイントです!)
そうすることで、普段の私とは違うと知っておいてもらえることができますし、面接官によっては和ませてくれるので、面接がしやすくなることもあります。
5.面接以外の時間の過ごしかた
ここまで、面接の時には、しっかりアピールしましょう!とお伝えしましたが、実は面接時間以外でも選考されています。
それは、「待合室で待っている時間」です。
待合室でどのように過ごしているかが、受付スタッフなどに見られていて、それが選考に影響する医院もあります。
あえて面接開始時間を超えても案内せず、予定外の状況になった時にどんな表情をしているか見ている医院もあるほどです。
その待ち時間で、「スマホをいじっている応募者」と「患者さんの様子を興味深く見ている応募者」どちらの方が印象が良いかは一目瞭然ですよね。
皆さん面接時間に気を引き締めますが、面接以外の時間に油断してしまう人も多いです。
- 面接が終わって医院を出てすぐに電話で大声で話してしまう
- 最寄駅の喫煙所でタバコを吸っているところをスタッフが見かけた
こんな事例で不採用になっている応募者は、残念ながら少なくありません。
つまり、面接時間だけでなく医院に入る前から選考は始まっていると考えて方が良いでしょう。
「家に着くまで遠足」ならぬ、「自宅に着くまでが面接」ですので、皆さんも十分に気を付けてください。
歯科衛生士の面接でよくある失敗例
ここでは面接におけるよくある失敗例と対処法をご紹介します。
また、新卒、既卒にかかわらず、面接の時に質問される内容はおおよそ同じだと思いますので、よく質問される内容と回答例はこちらを参考にしてみてください。
面接で聞かれる質問と回答例
前職を辞めた理由は?の質問に答え方で失敗!
既卒の場合は、前職を辞めた理由はどこの面接でも、ほぼ聞かれると思います。
素直に答えることは大切ですが、ネガティブな退職な場合はありのままに話してしまうと
「うちでも同じ理由で辞めてしまうんじゃないか」と良くない印象を持たれてしまう可能性があります。
ネガティブに聞こえやすい言葉はポジティブな言葉に言い換える、しっかりと理由をつけて伝えるように工夫してみましょう。
たとえば
▼受付をやりたくなかった/助手業務が多すぎた
×「助手業務や受付業務が多くて、歯科衛生士業務ができないので退職しました」
▼勉強会が多かったや残業が多かった場合
×「勉強会や残業が多かったので退職しました。」
前職ではできなかったのか?など思われないように具体的な数字やできなかった理由を添えるとさらに良いでしょう。
また辞めた職場への感謝の気持ちが伝わるような、受け答えをしましょう。
質問をする時も要注意‼
「なにか質問はありますか?」と面接中に聞かれる事があると思いますが、いきなり条件などを聞いてしまうと
引かれてしまう可能性があります。会話のテクニックを身につけて誤解を受けないようにしましょう。
▼残業についての質問
×「残業時間はどのくらいですか?」
「少しの残業でもしたくないのかな?」「もし、やむを得ず残業になった場合、嫌な顔をされてしまうかも?」と思われないように、
疑問に思ったことも話の角度を変えて質問をすると良いでしょう。
▼産休育休制度についての質問
将来、結婚や家庭を持ちたいと考えている歯科衛生士さんは多いと思います。
この質問も聞き方を間違えてしまうと、「産休育休ですぐにいなくなってしまうのでは?」「結婚してすぐにパートになってしまうんじゃないか?」など不安に思われてしまうこともあります。
△「産休育休制度について、過去の取得実績を教えてください」
など、聞きにくい質問や、誤解を受けやすい質問の前にはクッション言葉をいれるといいでしょう。
また、すぐに結婚や妊娠の可能性がある人は就職してから困らないために、事前にしっかりと伝えておいた方がよいでしょう。
キャリアアドバイザーとして、数々の歯科衛生士の面接を一緒に見てきていい質問だなと思ったのは、衛生士さんから
「どのような歯科衛生士と一緒に働きたいと考えていらっしゃいますか?」
「歯科衛生士に望んでいることを教えてください」
という質問でした。
先生の本音を知ることができますし、自分が実際に働く時のイメージがつきやすいと思うので、皆さんも質問の際に聞いてみることをおすすめします!
まとめ
いかがでしたか?
面接でなにより大切な事は一生懸命さ、誠実さ、積極性です!!
面接で聞かれた質問を答えるときは、自分のうそ偽りない、正直な気持ちで答えることが大切ですね。
医院にとって、都合のよい回答をすることも、もちろん可能です。
ですが、そこでうまくつくろっても、あなたにとって、入社後のメリットはなにもありません。
反対に、働きづらくなってしまうかもしれません。
そのため、正直な気持ちをもって、面接に臨むようにしましょう。
また面接は自分を相手によく知ってもらい、相手をよく知る機会です。
面接のポイントを知って、自分の力を最大限発揮できるといいですね!