歯科衛生士のなり方

歯科衛生士に年齢制限はあるの?

投稿日:2015年6月16日 更新日:

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女性は結婚や出産、子育てとライフステージの変化が仕事に影響しやすいため、子育てを終えてから復職したいと思っても、年齢のために復職が難しいこともありますよね。

歯科衛生士のほとんどが女性のため、「年齢制限があるのか」「子育てしてからでも復職できるか」などは気になるのではないでしょうか。

歯科衛生士について、年齢制限や実際に働く人の年齢層などを調べてみました!

歯科衛生士になるにあたっての年齢制限はない

歯科衛生士を目指すのに年齢制限はありません。

実際、20代後半や30代に入ってから専門学校に通って歯科衛生士になった人もたくさんいます。
歯科衛生士は国家資格になるので、試験に合格し、資格を取得することができれば安定して仕事をすることができる、女性には心強い資格の1つです。

また、歯科衛生士として働くことについても、歯科医院の定める「定年制」の範囲であれば制限はありません。
そのため、定年制のない歯科医院であれば、何歳でも働くことができます。

つづいて歯科衛生士になる人の数や、実際どれくらいまで働いているのか、などを紹介していきます。

どれくらいの人が歯科衛生士になれる?

歯科衛生士になるには、歯科衛生士国家試験に合格する必要があります。

まずは国家試験の受験資格を得るため、歯科衛生士養成学校で最低3年以上授業と実習を受けなければいけないので忙しい毎日を過ごしますが、合格率は90%以上と高く(表1 参照) 努力すれば取得しやすい資格でもあります。

国家資格で資格の更新の必要もないので、一度歯科衛生士を離れても復帰しやすい職業です。

開催 受験者数 合格者数 合格率
第28回(平成31年)  7,207名  6,934名 96.2%
第27回(平成30年)  7,374名  7,087名 96.1%
第26回(平成29年)  7,218名  6,737名 93.3%
第25回(平成28年)  7,233名  6,944名 96.0%
第24回(平成27年)  6,753名  6,475名 95.9%
第23回(平成26年)  6,685名  6,492名 97.1%
第22回(平成25年)  6,064名  5,832名 96.2%
第21回(平成24年)  3,661名  3,507名 95.8%
第20回(平成23年)  5,788名  5,585名 96.5%

実際に働いている歯科衛生士たちの年齢層

厚生労働省が報告している「平成30年 衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、最も活躍している(就業人数が多い)年齢層は40~44歳の14.3%(18.992名)でした。

年齢層によって就業人数のバラつきは多少ありますが、比較的40~50代までは現場で活躍している歯科衛生士が多くいます。

国家試験の合格者の多くは、歯科衛生士を目指している20代学生が多いですが、資格を取得する年齢に制限はなく、資格を活かして活躍することができます。

▼年齢階級別にみた就業歯科衛生士
(平成30年末時点)

25歳未満 11%(14,654名)
25~29歳 13.4%(17.737名)
30~34歳 13.7%(18.190名)
35~39歳 13%(17.220名)
40~44歳 14.3%(18.992名)
45~49歳 13.3%(17.586名)
50~54歳 10.3%(13.654名)
55~59歳 6.5%(8,565名)
60~64歳 2.9%(3,894名)
65歳以上 1.6%(2,137名)

参照:厚生労働省「平成30年 衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」

職場には若い歯科衛生士が多いイメージだけど、実際はどうなの?

職場によって年齢構成は異なるので、若い歯科衛生士が多いとは一概には言えません。

しかし、結婚・出産など様々な理由により、スキルや経験が身につく年齢に来ると辞めてしまう歯科衛生士がいる一方で、毎年6,000名以上の合格者がいるため、若い20代が入れ替わりで入職し、結果職場のスタッフの年齢が若くなるということもあります。

歯科医院では、患者層や職場の人間関係を気にして、現スタッフの年齢に近い歯科衛生士を採用しているところもあります。

20代中心の歯科医院もあれば、経験豊富な年代が中心に活躍している歯科医院もあるります。
年齢が気になる場合は面接の際などに確認しておくと良いでしょう!

歯科衛生士は長く続けられる仕事なの?

国家資格なので、就業意欲があれば長く働くことができます。

歯科衛生士不足の歯科医院も多いので、一般企業と違い明確な「定年」がありません。

現場の業務経験を活かして、教員など指導者として新しい現場で活躍することも可能なので、資格1つで仕事の選択肢を広げられます

しかし、現状は歯科衛生士は他の仕事をしている他職種と比較すると、勤続年数(歯科衛生士として働いた年数)が長くはないようです。

その理由は様々ありますが、歯科衛生士からよく耳にする仕事を辞めた理由は以下のようなものがあります。

体力を必要とする仕事なので大変になった

歯科衛生士は女性中心の仕事ですが、基本的に患者さんの口腔内のメンテナンスや歯科医師のアシスタント業務になるので「立ちっぱなし」か「座りっぱなし」という極端な姿勢を続けて仕事をすることも多くなります。

体力勝負の仕事でもあるので、仕事が終わる頃には足がパンパンになってしまったり、肩や腰に疲労が溜まったりしてしまう歯科衛生士も多いようです。

そのため、仕事の意欲より身体・体力の限界を感じて歯科衛生士の仕事から離れる人も多く、 45歳以上になると徐々に就業人数が減ってきている理由も、体力的なことが挙げられるかもしれません。

子育てをしながら仕事を両立することができなかった

「産休・育休制度」がある職場もありますが、残念ながら制度が不十分な職場が多いのも事実です。

  • 「産休・育休制度」が完備されていないので、辞めざるを得なかった
  • 「妊婦」への理解をもらうことが難しく、体調不良や欠勤により患者さんやスタッフに迷惑をかけてしまうので辞めた
  • 出産後、職場復帰を希望したが子育ての合間に働きたい希望時間では受け入れてもらうことができなかった

など、就業意欲に反して現場との調整が上手くいかず歯科衛生士の仕事を離れる人もいます。

特に20代後半~30代にかけては、女性としては結婚や出産を経験しやすい年齢でもあるので、仕事を辞めて育児・家事に専念する女性も多くいます。

人間関係に疲れてしまった

歯科衛生士に多い人間関係の悩みは

  • 院長先生と性格や診療方針が合わない
  • 女性の職場で上下関係などで疲れた
  • 職種(DR/DH/DA/DTなど)の壁があり、職場内でのコミュニケーションが取りづらく業務に支障が出た

など、歯科衛生士同士の問題もあれば、資格の違いによる問題などもあるようです。

しかし、人間関係は歯科衛生士に限った問題ではなく、たとえ他の仕事に変わったとしても悩む可能性があるものです。

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まとめ

冒頭で伝えた通り、年齢制限はなく資格を取得すれば、自分が頑張れる年齢まで働くことができます。
幼児期の予防歯科・むし歯治療・矯正・インプラント・ホワイトニングと歯に対する意識は日々高まってきています。

それに合わせて歯科衛生士を求めている現場も増加しているため、資格と経験を活かし働き続けることができます。

結婚・子育てで一度仕事から離れても、有資格者は復帰がしやすいので、年齢を気にせず歯科衛生士を目指す人は頑張って取得してもらいたい資格です。

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