歯科衛生士のなり方

歯科衛生士になるためには?

投稿日:2015年6月16日 更新日:

歯科衛生士になるためにtopimageは?

 

歯科衛生士とは、歯科医師が診療をおこなう際の補助や、歯磨き指導などの歯科保健指導、クリーニングといった予防処置をおこなう仕事です。

最近は「予防歯科」「インプラント」「ホワイトニング」など、歯に対する関心が高くなってきており、むし歯にならないための定期的な予防処置や、歯の美しさを保つ審美歯科治療を受ける人が増えています。

そのため、歯科医院にとっても患者さんにとっても、歯科衛生士の仕事・役割がとても重要になっているのです。

ここでは、歯科衛生士になるにはどのような資格が必要なのか、どのような学校で何を勉強しなければいけないのかについてご紹介していきます。

歯科衛生士になるには国家資格の取得が必要

歯科衛生士は国家資格です。

歯科助手と混同しがちですが、歯科衛生士は国家資格を取得しているため、患者さんの口腔内に触れて医療行為をおこなうことができます。

国家試験を受けるためには、まず、歯科衛生士養成学校(大学・短大・専門学校)で必要な科目を学び、3年以上の養成課程を修了しなければなりません。

3年間または4年間にわたって規定のカリキュラムを履修すると、毎年3月に行われる歯科衛生士国家試験を受けることができます。

国家試験に合格した方は、「一般財団法人 歯科医療振興財団」に歯科衛生士免許証の交付を申請します。

免許証取得までの流れ

①歯科衛生士名簿への登録を申請します。
まずは、登録申請に必要な書類を「一般財団法人 歯科医療振興財団」から取り寄せましょう。

※書類を取り寄せる際に必要なもの:請求用紙(財団のホームページよりダウンロード)
返信用封筒(角2型)

②名簿登録の申請書類が届いたら、必要事項を記入し財団へ申請します

この時、診断書の提出が必要となるのでご注意ください。
(診断書用紙は、財団のホームページからダウンロードできます。)

③歯科衛生士名簿に登録されると、免許証が交付されます。

新規登録の際には、4,750円の手数料と9,000円の免許登録税が発生します。
手数料は申請区分によって異なるため、詳細は「一般財団法人 歯科医療振興財団」のホームページにてご確認ください。

では、学校に入学してから歯科衛生士として働くまでに、どのような道のりがあるのかを具体的に見ていきましょう。

歯科衛生士学校・大学などで勉強・実習をする

現在、日本全国には170校以上もの歯科衛生士養成機関があります。
各都道府県に最低1校はあるので、住んでいる地域から離れずに学ぶことができます。

また、専門学校・短大・大学と学校によって設備やカリキュラム、合格率などが異なるのも特徴です。

歯科衛生士を目指すために、3年もしくは4年間学ぶ場所ですので、早めに資料請求をしたり積極的にオープンキャンパスへ参加して自分に合う学校選びをしましょう。

参考

▼歯科衛生士専門学校・大学・短大を一覧で調べる
全国の歯科衛生士養成学校

歯科衛生士になるための勉強内容

  • 基礎知識(衛生学・生理学・解剖学やコミュニケーション力 など)
  • 基礎技術(歯周療法・歯学補綴学・保存修復学 など)
  • 実習 (歯科医院や病院での実務研修)

学校によって細かいカリキュラムや授業内容は異なりますが、基礎分野から実技まで歯科衛生士としての知識と経験を在学中に学びます。

特に学生たちが大変と感じるのは実習のようです。

実習先は歯科医院・病院・施設などで、およそ半年~1年間ほど実習をします。

同じ歯科医院で実習をし続ける学校もあれば、3~4ヶ月毎に数ヶ所で実習を行う学校もあったりと様々です。

実習内容

  • 歯科衛生士としての実務
    (材料・器具の準備やアシストなど診療補助)
  • 患者さんへの対応の仕方や礼儀

など、現場での実務的な技術について、歯科医師や先輩歯科衛生士たちから指導を受けます。

さらに実習期間中は、日々学んだことを実習レポートとして日誌にまとめます。

この実習日誌は評価の対象になるだけでなく、国家試験の勉強にも役立つとても大事なものですので、実習内容をよく振り返って疑問点や反省点を積極的に書いてみましょう。

実際に歯科衛生士を目指す学生さん達が大変だと感じているように、実習現場は楽ではありません。

しかし、現役歯科衛生士の先輩方も、みんな慣れない実習を頑張って乗り越えて活躍しています。

実習は「最後まで頑張るぞ!」という強い気持ちで挑むことが大切です。

目指すは国家試験合格!

多くの学校では、実習が終わった9月~10月頃になると、翌年の3月におこなわれる国家試験に向けた勉強強化期間に入ります。

特にクラス制である専門学校では、朝一に小テストを実施したり授業が試験対策中心になったりと、国試対策に力を注ぐようになります。

例年、歯科衛生士の国家試験合格率は90%以上と非常に高いですが、決して容易に取得できる資格ではありません。

試験間近になって「もっと勉強しておけばよかった」とならないためにも、1年生の時から計画を立ててコツコツと勉強していきたいですね。

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国家試験・合格発表

国家試験は、例年3月初旬に指定された地域と会場(大学・専門学校)で実施されます。

令和2年9月1日に厚生労働省により発表された「第30回 歯科衛生士国家試験の試験日および試験場所」は下記の通りです。

試験会場は毎年変わるので、自宅から遠い方は宿泊施設やアクセス方法などを早めにチェックをしておきましょう。

◆第30回 歯科衛生士国家試験 試験日
令和3年3月7日(日)

◆試験会場

受験地 試験場 住所
北海道 天使大学 北海道札幌市東区北13条東3丁目1-30
宮城県 東北大学(川内北キャンパス) 宮城県仙台市青葉区川内41
東京都 成蹊大学 東京都武蔵野市吉祥寺北町3-3-1
新潟県 日本歯科大学新潟生命歯学部 新潟県新潟市中央区浜浦町1-8
愛知県 名古屋女子大学(汐路学舎) 愛知県名古屋市瑞穂区汐路町3-40
大阪府 近畿大学(東大阪キャンパス) 大阪府東大阪市小若江3-4-1
広島県 広島工業大学専門学校 広島県広島市西区福島町2-1-1
香川県 香川短期大学 香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁10番地
福岡県 福岡大学 福岡県福岡市城南区七隈8-19-1
沖縄県 国際電子ビジネス専門学校 沖縄県那覇市壺川3-5-3

◆合格発表
令和3年3月26日(金)

就職活動をする

学生の多くは、実習が終わる秋頃~2月頃(国家試験前)までに就職活動を終わらせています。
就職活動の方法は

  • 実習先へそのまま就職する
  • 学校で確認できる求人票から応募をする
  • 人材紹介会社(就職支援をしている民間会社)へ登録し、専任アドバイザーの支援を受け就職活動をする

など、様々な方法がありますが、試験勉強と並行して就職活動もしなければいけないので、また忙しい時期に入ります。

無事試験に合格し歯科衛生士として気持ち良く働くためにも、どちらも手を抜かず頑張りたいですね。

まとめ

歯科衛生士は合格率の高い国家資格ですが、在学中はしっかりと計画を立てて勉強しなければなりません。

特に3年生(または4年生)になると、授業・定期テスト・実習・レポート作成・課題・試験勉強・就職活動とやらなければいけないことがたくさんあります。

ですが、晴れて国家試験に合格し歯科衛生士資格を取得すれば、生涯手に職をつけて働くことができます。

歯に対する関心が高まり、歯科衛生士のニーズが高まってきているため、歯科衛生士の活躍の場がより広がっています。

そして何より、患者さんのために資格を活かして働けるやり甲斐のある仕事です。

歯科衛生士は就職しやすい?

歯科業界では、仕事を探している歯科衛生士数より、人材を募集している歯科医院数の方が多いというのが現状です。

言い換えると、歯科医院が歯科衛生士を選ぶのではなく、歯科衛生士が歯科医院を選ぶ(内定承諾をするか否か)状況にあると言っても過言ではないかもしれません。

就職活動の期間も一般の大学生がかける半年~1年に比べて短く、1~2ヶ月程度と、とても早いです。

また、ブランクができても「歯科衛生士資格」と「経験」があれば歯科衛生士として働けるため、復職しやすい職業とも言えます。

資格取得までは大変かもしれませんが、乗り越えた先には安定した仕事として働くことができるので、歯科衛生士を目指す方はぜひ諦めず頑張ってくださいね!

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