歯科業界の統計データ

歯科衛生士の人数

投稿日:2017年5月26日 更新日:

歯科衛生士の人数topimage

歯科衛生士の資格をとって、実際に歯科衛生士として働いている人ってどれくらいいるのかな?
歯科衛生士として働いている方の人数は、最新の厚生労働省の調査で、132,653人(2018年時点)でした。
勤務先別での人数や、歯科衛生士の需要の高まりについて見ていきましょう。

注) 就業歯科衛生士数は、厚生労働省が2年に1回、統計情報を出しています。
▼厚生労働省「衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/36-19a.html
この記事は、2019年9月4日に厚生労働省から発表された最新の統計情報を元に更新しています。

 

歯科衛生士として働く人の数と就業場所

2019年9月最新_働いている歯科衛生士人数の推移グラフ

歯科衛生士として働く人の数は、10年前(1999年)から毎年増え続けて、2010年には10万人を突破しました。

歯科衛生士不足と言われ始めてからだいぶ時間が経っているのっで、増え続けているのは喜ばしいことですね。
しかしそれでも、まだまだ歯科衛生士は足りないと言われてます。

増えているのに足りないと言われてるの?
原因としては、

  • 歯科医院で、歯科衛生士の活躍の場が増えている
  • 歯科訪問診療の需要が伸び続けていて、歯科医院以外でも歯科衛生士が不可欠になっている

などが考えられますね。

ほとんどの歯科衛生士が働く場所は『歯科医院』

歯科衛生士がどこで働いているか、というのも、厚生労働省で毎回調査されています。

勤務先別に見た歯科衛生士就業者数の割合グラフ2019年最新

2018年時点では、歯科衛生士として働く人の90%以上である、約12万人の歯科衛生士が歯科診療所(歯科医院)で働いています。

まだ歯科衛生士全体が4.5万人ほどだった時代から変わらず、歯科衛生士の就業場所は歯科医院が9割を占めているんですね。
でもこうやって見ると、歯科医院と病院以外で働く歯科衛生士もいるんだね。

歯科衛生士就業場所の推移グラフ2019年最新

歯科医院以外での就業場所はありますが、年々歯科医院で働く人の割合の方が増えていいるみたいです。

2019年最新_歯科医院数のグラフ

2002年くらいまでは、年間1,000軒ペースで歯科医院も増えていたので、それとあわせて必要な歯科衛生士数も増えるのは自然ですが、2005年以降は歯科医院数の伸びはゆるやかになっています。

最新だと、2019年5月末時点で、68,488軒となっています。

2019年5月時点では、歯科衛生士数は少し減っていますが、歯科衛生士の役割は重要になっています。
予防や審美も重視されるようになってきたもんね。

今までは、むし歯の治療が終わったらまたしばらく歯医者に行かない患者さんがほとんどでした。
患者側がそういう状態でしたので、歯科医院としても、歯科衛生士の中心業務である「定期的なクリーニング」や「予防処置」に、重きを置いているところは今ほど多くなかったようです。

しかし、今は日本人全体の「歯に対する意識」が上がってきたり、それとあわせて歯科医院側も予防処置に力を入れるようになりました。

歯科予防について、メインで活躍するのが歯科衛生士です。
昔に比べると、1つの歯科医院に「いてほしい歯科衛生士の数」が増えているので、足りない状態が続いていると考えられます。

歯科訪問診療の需要の伸びと歯科衛生士の役割

高齢化率グラフ2019年最新

日本は世界一の高齢社会と言われていますし、高齢者の割合はまだ増え続けます。
2018年には、65歳以上人口が3,500万人を越え、高齢化率(全人口に対する65歳以上人口の割合)は、28%となっています。

日本の4人に1人は、高齢者(65歳以上)という時代なのね。

また、厚生労働省が発表している人口動態を見ると、日本の死因の第3位は「肺炎」です。
※なお、死因の第1位は悪性新生物(がん)、第2位は心疾患、第4位は脳梗塞やくも膜下出血などの脳血管疾患となっています。

この「肺炎」には「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」と言われる肺炎が多く含まれていると言われています。
(日本呼吸器学会によると、『高齢者の肺炎の70%以上が、誤嚥に関係していると言われています』)
参考:http://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=11

誤嚥性肺炎は、お口の中にあるものを誤って肺の方に飲み込んでしまった際に、一緒に細菌も肺に入ってしまい、起きる肺炎です。
飲み込む力が低下している高齢者の方に多いです。

お口の中の状態がよくなく、細菌が多いと、その細菌が肺で炎症を起こす原因になると言われています。
それを予防するのが、口腔ケアを含む、歯科訪問診療ということね。
高齢者の増加、高齢者にとってお口の健康の重要性の向上から、歯科訪問診療の需要が増えています。
それとあわせて、口腔ケアを主に担う歯科衛生士の需要が増えているんだね。

まだまだ歯科衛生士が足らない?

歯科衛生士は、一般的には歯科衛生士学校に3年間通ったあと、国家試験に合格するとなれます。
※大学の口腔保健学科などは4年間になります。

2019年の歯科衛生士国家試験の合格率は96.2%で、受験者数7,207名に対して合格者は6,934名でした。

近年の合格者数と合格率を見ると、

歯科衛生士国家試験合格者数の推移2019年最新グラフ

となっており、年間約5,000~7,000人の合格者が出ています。

(2012年の合格者数が非常に少ないのは法律改正の影響だと考えられます。2010年にあった法律改正で、2年制の歯科衛生士養成カリキュラムが廃止されました。そのため、2年後の2012年の国家試験受験者が極端に少なくなったと考えられます)

一方、働いている歯科衛生士の数は、毎年2,500~4,500人程度しか増えていません。
※このコラムの一番最初のグラフは2年ごとなので、2年で5,000~9,000人程度増えていることから算出しています。

働いている歯科衛生士は半分くらいしか増えていないことになるよね。
どうして?

毎年3000人くらいの人が歯科衛生士を辞めている

新規合格者から、就業者の伸びを引いたグラフはこうなります。

最新_歯科衛生士をやめている人数(推計)

この数は「その年に歯科衛生士として働くのをやめている人の数(推計値)」になります。

毎年、平均2,300人程の歯科衛生士が、歯科衛生士として働くことを辞めているようです。
なんで歯科衛生士やめちゃうの?
やめる理由は、出産・育児、高齢での引退、歯科以外への興味、などとされています。
(2015年 日本歯科衛生士会 歯科衛生士の勤務実態調査 報告書 より)

最新_現在、歯科衛生士として就業していない理由は何ですか?

出産で一時的にお休みして、その後復職するケースももちろんありますが、それがなかなか難しいのも現状です。

上のグラフと同じ、2015年の日本歯科衛生士会による歯科衛生士の勤務実態調査 報告書の、再就職(復職)する際の障害(複数回答可)によると、勤務時間に関する障害がトップとなっています。

最新_再就職の際の障害はなんですか?

最近の歯科医院は、夜遅めだったり、土日や祝日もやっていたりと、出産を理由にいったん退職した歯科衛生士の方が復職しようとすると、勤務時間的にあまりマッチしないのです。

保育園のお迎えがあるママさん衛生士の方は、お迎えの時間を考えると、16:00くらいには勤務を終わらせたい、と考える方が多いです。

歯科医院の昼休みが14:30までだったりすると、午後は1時間半しか勤務できません。
15:00まで昼休みなら1時間しか勤務できないことになります。

それだと午前中だけ働けるパートにするしかないよね。
土日は旦那さんがお休みだったり、家族の時間をとりたいだろうし…。
歯科医院としては、忙しいのは、患者さんが来やすい遅めの時間や土日なので、その時間帯に歯科衛生士さんがたくさんいてほしいのです。
希望する働き方と合わないから、辞めるしかない人がいるんだね。

しかし、歯科衛生士不足が叫ばれる中、資格を持っているけど働いていないという方に注目が集まっているのも事実です。

最近は歯科訪問診療も含めて、短い時間、平日のみ、など、多様な働き方を応援してくれるような傾向もあります。

自分で探して、希望の勤務先がない場合は、信頼できる人に相談してみるとよいでしょう。

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